GNOME 2.2 システム管理 (Linux 版)

GConf デーモン

GConf デーモンは、gconfd-2 です。 GConf デーモンは、設定の値が変更されると、アプリケーションに通知します。 たとえば、「メニューとツールバー」 設定ツールでツールバーの「アイコンのみ」を表示するように選択するとします。 設定ツールでこのオプションを選択すると、直ちに、開いているすべてのアプリケーションのツールバーが更新されます。 GConf デーモンは、ローカルでも、ネットワークを介してでも動作することができます。

GConf デーモンのインスタンスは、各ユーザーごとに起動されます。 GConf デーモンは、認証やデータ機密保護などの複雑な問題を処理する必要がありません。 GConf デーモンは、起動するときにGConf パスファイルを読み取ります。 GConf デーモンは、アプリケーションと設定ソース間のすべてのアクセスを管理します。

アプリケーションが設定キーの値を要求すると、デーモンは次のようにして設定ソースを検索します。

  1. パスファイルに指定された順に、各設定ソース内の設定キーの値を検索します。 値が見つかると、その値を返します。

  2. 値が見つからない場合は、パスファイルに指定された順に、各設定ソース内の設定キーに対応するスキーマキーを検索します。

  3. スキーマキーが見つかると、スキーマキーの値を調べます。

  4. スキーマキーの値がスキーマオブジェクトの場合、そのスキーマオブジェクトの <default> 要素内の推奨値を返します。

GConf デーモンは、設定キーの値をキャッシュに入れます。 すべてのアプリケーションがこのキャッシュを使用するため、アプリケーションが設定ソースにアクセスするのは一度だけです。

GConf デーモンを終了するには、次のコマンドを実行します。

# gconftool-2 --shutdown