GNOME 2.2 システム管理 (Linux 版)

GConf 設定ソース

GConf リポジトリは、「設定ソース」と呼ばれる一連の保存場所を含んでいます。 設定ソースは、「GConf パスファイル」に記述されます。 GConf パスファイルの場所は、/etc/gconf/gconf-version-number/path です。 各ユーザーは、パスファイルを持っています。 パスファイルは、各設定ソースに対して次の情報を指定します。

GConf パスファイルには、include 命令も含まれています。 デフォルトでは、GConf パスファイルの内容は以下のようになります。

xml:readonly:/etc/gconf/gconf.xml.mandatory
include /etc/gconf/2/local-mandatory.path
include "$(HOME)/.gconf.path"
include /etc/gconf/2/local-defaults.path
xml:readwrite:$(HOME)/.gconf
xml:readonly:/etc/gconf/gconf.xml.defaults

GConf が設定値を検索する場合、 GConf は、パスファイル内で指定された順に設定ソースを読みます。 以下の表は、パスファイル内の設定ソースです。

設定ソース 

説明 

必須 (xml:readonly:/etc/gconf/ gconf.xml.mandatory) 

この設定ソースのアクセス権は、読み取り専用に設定されます。 ユーザーは、このソースの値を上書きすることができません。したがって、そのソースの設定値は必須です 

User 

この設定ソースは、ユーザーのホームディレクトリ内の .gconf ディレクトリに格納されます。 ユーザーが環境を設定すると、新しい設定情報がこの場所に追加されます

ユーザー設定ソースは、設定エディタで変更できます。

デフォルト値 

この設定ソースには、デフォルトの設定が含まれています 

パスファイル内の設定ソースの順序では、必須の設定がユーザーの設定よりも優先されます。 また、デフォルト設定よりもユーザーの設定が優先されます。 つまり、GConf は、次の優先順位で設定を適用します。

  1. 必須の設定

  2. ユーザー指定の設定

  3. デフォルトの設定

システム管理者は、GConf パスファイル内の include 命令を使って、別の設定ソースを指定できます。

インクルードされる設定ソース 

説明 

/etc/gconf/2/local-mandatory.path

この設定ソースは、特定のシステムの必須設定を格納するために使用します。 

$(HOME)/.gconf.path

ユーザーは、設定ソースの場所をホームディレクトリ内の .gconf.path というファイルに指定します。

/etc/gconf/2/local-defaults.path

この設定ソースは、特定のシステムのデフォルトの設定値を格納するために使用します。