Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル

しきい値の設定

個別サーバーに OS 監視属性のしきい値を設定することができます。コマンド行から OS 健全性属性のしきい値を設定すると、その属性に関するしきい値の工場出荷時設定が無効になります。

Procedureサーバーに対するしきい値を設定する

始める前に

server という名前のサーバーで、 管理エージェント IP およびセキュリティー資格を有効にするには、管理機能を追加します (「基本管理機能と OS 監視機能の追加およびアップグレード」を参照)。

  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. threshold 属性を付けて set server コマンドを使用します。

    この構文では、threshold キーワードのあとに、しきい値を設定する attribute を続ける必要があります。attribute は OS 健全性属性です。OS 健全性属性の説明は、「OS の健全性の監視」に、一覧は、表 6–2 にあります。

    threshold は、criticallowwarninglow warninghighcriticalhigh のいずれかです。値は数字で、通常は百分率を表します。

    set server の操作では、実際に管理対象サーバーに接続しません。管理サーバー自身のデータを同期するだけです。

    • しきい値を 1 つ設定するには、次のように入力します。


      N1-ok> set server server threshold attribute threshold value
      
    • サーバーに対して複数のしきい値を設定するには、次のように入力します。


      N1-ok> set server server threshold attribute threshold value threshold value
      
    • サーバーグループの場合は、threshold 属性を付けて set group コマンドを使用します。サーバーグループのしきい値を 1 つ変更するには、次のように入力します。


      N1-ok> set group group threshold attribute threshold value
      
    • サーバーグループの複数のしきい値を変更するには、次のように入力します。


      N1-ok> set group group threshold attribute threshold value threshold value
      

例 6–5 サーバーの CPU 使用率に関する複数しきい値の設定

この例は、serv1 という名前の管理対象サーバーで、CPU 使用率の warninghigh しきい値を 53 パーセントに設定する方法を示しています。また、criticalhigh しきい値を 75 パーセントに設定しています。


N1-ok> set server serv1 threshold cpustats.pctusage warninghigh 53 criticalhigh 75


例 6–6 サーバーのファイルシステム使用率に関する複数しきい値の設定

この例では、serv1 という名前の管理対象サーバーで、ファイルシステム使用率の warninghigh しきい値を 75 パーセントに設定しています。また、criticalhigh しきい値を 87 パーセントに設定しています。この例では、サーバーのすべてのファイルシステムに対してしきい値を設定します。


N1-ok> set server serv1 threshold fsusage.pctused warninghigh 75 criticalhigh 87

複数のしきい値を設定するファイルシステムを指定することもできます。このサーバーの /usr ファイルシステムに対して warninghigh しきい値を 75 パーセント、criticalhigh しきい値を 87 パーセントに設定するには、filesystem 属性を使用します。


N1-ok> set server serv1 filesystem /usr threshold fsusage.pctused 
warninghigh 75 criticalhigh 87


例 6–7 サーバーのファイルシステム空き容量に関するしきい値の設定

この例では、serv1 という名前の管理対象サーバーで、/var ファイルシステムのファイルシステム空き容量に対する warninghigh しきい値を 150K バイトに設定します。


N1-ok> set server serv1 filesystem /var threshold fsusage.kbspacefree warninghigh 150


例 6–8 サーバーの未使用メモリーに関するしきい値の設定

この例では、serv1 という名前の管理対象サーバーで、未使用メモリー率に対する criticalhigh しきい値を 5 パーセントに設定します。


N1-ok> set server serv1 threshold memusage.pctmemused criticalhigh 5


例 6–9 サーバーのファイルシステム使用率しきい値の削除

この例では、serv1 という名前の管理対象サーバーに設定されている warninghigh しきい値を削除します。


N1-ok> set server serv1 threshold fsusage warninghigh none

この場合は、このしきい値の該当する重要度の以前の設定値が削除されます。実際には、このサーバーのファイルシステム使用の warninghigh しきい値に関する監視は無効になります。



例 6–10 サーバーグループのファイルシステム使用に関する複数のしきい値の設定

この例は、grp3 という名前の管理対象サーバーのグループのファイルシステム使用の warninghigh しきい値を 75 パーセントに設定する方法を示しています。また、criticalhigh しきい値を 87 パーセントに設定しています。


N1-ok> set group grp3 threshold fsusage.pctused warninghigh 75 criticalhigh 87