Sun N1 System Manager ソフトウェアでの監視では、特定の管理対象オブジェクト内の特定の「属性」に対する変化を追跡することができます。管理対象のオブジェクトは、サーバーのハードウェア要素やオペレーティングシステム、ファイルシステム、ネットワークなどです。属性とは、監視対象の要素であり、これに関するデータが N1 System Manager ソフトウェアによって取得され配信されます。属性は 3 つの主要分野に関連付けられています。
ハードウェアの健全性属性。ハードウェア健全性の監視については、「ハードウェア健全性の監視」を参照してください。
OS リソース属性。OS の健全性監視については、「OS の健全性の監視」を参照してください。
ネットワーク接続 (到達可能性) ネットワークの到達可能性の監視については、「ネットワークの到達可能性監視」を参照してください。
管理対象サーバーの場合もサーバーグループの場合も、ハードウェアの健全性、オペレーティングシステムの健全性、およびネットワーク接続状態は、すべて管理サーバーによって監視されます。監視のための比較および検査はすべて N1 System Manager によって行われます。管理対象ノードは、それ自身の健全性またはネットワーク到達可能性に関するデータのアクセスのみに使用されます。
監視は、各管理対象サーバーまたはサーバーグループのイベントのブロードキャストに関係があります。イベントは、属性に関係する特定の状態が発生すると生成されます。イベントおよびその発生タイミングについては、「イベントログエントリの管理」を参照してください。監視データは、ログファイルではなく N1 System Manager のデータベースにイベントとして格納されます。
管理対象サーバーの監視が有効な場合、イベントごとにそのイベントの通知が N1 System Manager から発行されます。管理対象サーバーで発生するイベントについてスタッフに通知する通知規則を作成できます。詳細は、「イベント通知の設定」を参照してください。
データの取得に使用される SNMPエージェントは、N1 System Manager ソフトウェアで提供されます。
管理サーバーによって Solaris OS 上の N1 System Manager が実行されている場合、データ取得に使用される SNMP エージェントは Sun Management Center 3.5 ソフトウェアの SNMP エージェントに基づきます。
管理サーバーによって Linux 上の N1 System Manager が実行されている場合、データ取得に使用される SNMP エージェントは Sun Management Center 3.6 の Linux SNMP エージェントに基づきます。
監視機能のためのエージェントのデフォルト SNMP ポートはポート 161 です。このリリースでは、デフォルト以外のポート番号への変更がサポートされていません。
SNMP エージェントは、N1 System Manager による管理対象のサーバーにオペレーティングシステムをプロビジョニングすると配備されます。N1 System Manager は、しきい値を超えた場合に SNMP エージェントで生成されるトラップを受動的に待ち受けます。SNMP エージェントで生成されたトラップが失われた場合、N1 System Manager はバックアップとして、2 種類のポーリングによる監視も行います。
アクセス可能性監視により、N1 System Manager が OS エージェントにアクセスできることが保証されます。
ステータス監視では、SNMP エージェントの現在のステータスを定期的に取得し、ステータスが「良好」ではない場合に報告します。