ここでは、スクリプトを作成して Solaris OS プロファイルに追加する方法を説明します。このスクリプトは、K2.0 マザーボードを持つ Sun Fire V20z サーバー上の Ethernet インタフェースを Solaris 9 x86 で認識するために必要な、Broadcom 5704 NIC ドライバをインストールします。Sun Fire V20z サーバーの初期バージョンでは、K1.0 マザーボードが使用されています。最近のバージョンでは、K2.0 マザーボードが使用されています。
このパッチは、K2.0 マザーボードに必要なものですが、K1.0 マザーボードに対して使用しても悪影響はありません。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
% /opt/sun/n1gc/bin/n1sh show os |
使用可能な OS ディストリビューションの一覧が表示されます。
Solaris 9 ディストリビューションの ID を書き留めておきます。
次のステップで、この ID (実際には DISTRO_ID) を使用します。
次のコマンドを入力します。
# mkdir /js/DISTRO_ID/patch |
ここで、distro_id は前のステップで書き留めた ID です。Solaris 9 ディストリビューション用にパッチディレクトリが作成されます。
http://sunsolve.sun.com から /js/DISTRO_ID/patch ディレクトリにパッチ 116666-04 をダウンロードします。
/js/DISTRO_ID/patch ディレクトリに移動します。
# cd /js/DISTRO_ID/patch |
パッチファイルを展開します。
# unzip 116666-04.zip |
次のコマンドを入力します。
# mkdir /js/scripts |
/js/scripts ディレクトリに、次の 3 行を含む patch_sol9_k2.sh という名前のスクリプトを作成します。
#!/bin/sh echo "Adding patch for bge devices." patchadd -R /a -M /cdrom/patch 116666-04 |
スクリプトが実行可能ファイルであることを確認します。chmod 775 patch_sol9_k2.sh コマンドを使用します。
Solaris 9 OS プロファイルにスクリプトを追加します。
N1-ok> add osprofile osprofile script /js/scripts/patch_sol9_k2.sh type post |
この例は、OS プロファイルにスクリプトを追加する方法を示しています。type 属性には、スクリプトをインストールのあとで実行することが指定されています。
N1-ok> add osprofile sol9K2 script /js/scripts/patch_sol9_k2.sh\ type post |
変更した Solaris OS プロファイルをロードするには、「サーバーまたはサーバーグループに OS プロファイルをロードする」を参照してください。