Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド

OS アップデートの管理の概要

N1 System Manager では、管理対象サーバーに OS をインストールしたあと、OS アップデートをインストールすることができます。これらの OS アップデートは、Solaris パッケージ、Solaris パッチ、および Linux RPM からなります。


注 –

N1 System Manager では、Windows オペレーティングシステムのアップデートやパッチはインストールできません。管理対象サーバーの Windows オペレーティングシステムは、Sun N1 System Manager 環境の外でアップデートする必要があります。


N1 System Manager を使用すると、サーバーへ OS アップデートを初めてインストールする際、次の 4 つの手順で行えます。

  1. OS アップデートをダウンロードします。

  2. N1 System Manager に OS アップデートをコピーします。

    管理対象サーバーに OS アップデートをインストールするには、アップデートへのシステムアクセスが N1 System Manager に必要です。

    create update コマンドを使用し、Web サイト、または管理サーバー上でアクセス可能なファイルシステムから OS アップデートをコピーできます。OS アップデートをコピーしたあとは、ブラウザインタフェースの「タスクへのショートカット」区画にそのアップデートを表示したり、show update コマンドで確認したりできます。

  3. ブラウザインタフェースの「ショートカット」区画の表示、または show update コマンドを使用して、OS アップデートがコピーされていることを確認します。

  4. ブラウザインタフェース、load server コマンド、または load group コマンドを使用して適切な管理対象サーバーに OS アップデートをインストールします。管理対象サーバーは、基本管理機能がサポートされている必要があります。

OS アップデートのインストールは、オペレーティングシステムによって動作が異なります。これは、ネイティブのパッケージインストール機構が使用されるためです。たとえば、対象のサーバーにインストール済みの Solaris パッケージをインストールした場合、エラーが報告されずに成功することがあります。しかし、同じ操作でも、Linux RPM の場合は、パッケージがインストール済みであることを示すエラーメッセージが生成されます。

障害追跡については、『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』「OS Updates」を参照してください。

次の図は、各作業を実行する順に示しています。

この図は、OS を更新する手順を示しています。

カスタムの OS アップデートのインストール

N1 System Manager では、.tgz ファイル、 .tar ファイル、.Z ファイル、.zip ファイルなど、標準のパッチ、パッケージ、または RPM の更新コマンドを使用しない OS アップデートもインストールできます。たとえば、次のファイルをインストールできます。

N1 System Manager を使用して標準の OS アップデートをコピーしてインストールする手順は、次の例外を除いてカスタムの OS アップデートでも同じです。

インストールスクリプトの概要

create update コマンドを使用して OS アップデートをコピーするときに、installscript 属性でインストールスクリプトを指定できます。インストールスクリプトは OS アップデートのインストールに使用され、次のシナリオで使用できます。

標準またはカスタムの OS アップデートのインストール用のインストールスクリプトを正常に作成するためには、次の点に注意してください。

複数の Solaris パッケージのインストール

tar ファイルに複数の Solaris パッケージを含む標準の OS アップデートをインストールするときには、次のガイドラインに従ってください。

tar ファイルに複数の Solaris パッケージを含むカスタムの OS アップデートをインストールするときには、次のガイドラインに従ってください。