実行中のジョブは、存続するかぎり、そのキューに関連付けられています。キューは、複数のホストに適用されるさまざまなジョブ実行パラメータを定義する方法です。N1GE のキューは、ジョブのクラスのコンテナ、または説明と考えることができます。複数の実行ホストにまたがるキューをクラスタキューとよぶことがあります。
「クラスタキュー」表は、グリッドで構成されているすべてのクラスタキューの状態の概要を示します。スロットは、全般的なパフォーマンスを示します。状態は、エラー状態になる可能性があるキューを示します。次のフィールドがあります。
クラスタキュー — キューの名前です。
総スロット数 — このキューに構成されているスロットの合計数です。スロットは、キューで同時に実行できるジョブの最大数です。
使用中 — キューで現在使用されているスロットの合計数です。キューでは、合計スロット数がすべて使用されているべきです。ただし、場合によっては、すべてのスロットを使用するのに必要な空きリソースが足りないこともあります。
アラーム — 存在する場合、その時点で、キュー構成の load_thresholds 一覧で定義されている負荷しきい値の 1 つ以上を超えていることを示します。この状態では、N1GE でこのキューに対してこれ以上ジョブのスケジュールは設定されません。詳細は、queue_conf(5) のマニュアルページを参照してください。
無効 — キューまたはホストが手動または自動で無効にされたため、実行されていないスロットの数です。このキューに関連付けられているジョブはすべて無効になります。キューに対するこの状態の割り当てと解除には、qmod(1) コマンドを使用します。これらのスロットでは、新しいジョブは受け付けられませんが、実行中のジョブは続行されます。
一時停止中 — キューまたはホストが手動または自動で一時停止されたため、実行されていないスロットの数です。これらのスロットに関連付けられているジョブはすべて一時停止され、これらのスロットで新しいジョブは受け付けられません。
エラー/未知 — このスロットの前のジョブで問題が発生したか、ホストに到達できないため、エラー状態にあるスロットの数です。
クラスタキューについては、『N1 Grid Engine 6 ユーザーズガイド』の「キューの監視と制御」と qmon のマニュアルページを参照してください。キューの状態については、「キューのアラート」を参照してください。