Sun Cluster Geographic Edition の概要

データ複製構成

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアでは、パートナークラスタ間の距離は制限されていません。パートナークラスタは、パートナーシップによってホストされる保護グループをサポートする上でデータ複製接続を必要とします。パートナークラスタは、クラスタ間でのデータ複製をサポートするように、互換性を持たせて構成する必要があります。

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアは、シングルノードクラスタからシングルノードクラスタ、マルチノードクラスタからシングルノードクラスタ、およびマルチノードクラスタからマルチノードクラスタヘの複製をサポートします。

シングルノードクラスタは主サイトとバックアップサイトの両方で使用できますが、シングルノードクラスタでは内部冗長性は提供されません。シングルポイント障害を確実になくすには、少なくとも 2 つのノードが主サイトのクラスタに必要です。二次サイトをバックアップ目的でのみ使用する場合は、シングルノードクラスタを二次サイトで使用することが、コスト効率のよいバックアップソリューションとなります。シングルノードクラスタを使用してミッションクリティカルなアプリケーションを実行することは避けてください。

主クラスタと二次クラスタは、それらのデータ複製方法に互換性がある場合、Sun Cluster 製品がサポートしている任意の構成を使用できます。互換性のレベルは、各データ複製製品によって異なります。

データ複製のための接続は、次の要件によって決まります。

Sun Cluster Geographic Edition 製品では、データ整合性と通信コストのバランスをとることができます (この場合、データ整合性とは許容しうるデータ損失の量です)。

次の図は、2 ノードクラスタから 1 ノードクラスタにデータを複製する構成を示しています。

図 3–2 2 ノードクラスタから 1 ノードクラスタへのデータ複製

図には、2 ノードクラスタから 1 ノードクラスタへのデータ複製が示されています。

次の図は、2 ノードクラスタから 2 ノードクラスタにデータを複製する構成を示しています。

図 3–3 2 ノードクラスタから 2 ノードクラスタへのデータ複製

図には、2 ノードクラスタから 2 ノードクラスタへのデータ複製が示されています。