Sun Cluster Geographic Edition の概要

クラスタのパートナーシップ

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを実行している 2 つのクラスタがパートナー関係にある場合、これらのクラスタ間でハートビートの監視が行われます。パートナーシップ内のクラスタはハートビートを交換して、相互の存在と健全性を監視します。パートナーシップは 2 つのクラスタ間でのみ構成可能で、両クラスタ間で定義できるパートナーシップは 1 つだけです。この 2 つのクラスタには、相互に通信できるインターネット接続が必要です。パートナーシップにより、クラスタ間にハートビートが確立されます。

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアは、ハートビートのほか、パートナークラスタ間の IP 相互接続も管理に使用します。パブリックネットワークを使用している場合は、IPsec を使用して IP 相互接続をセキュリティー保護することで、セキュリティーを高めることができます。

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアでは、ハートビートロス通知が発行される際にコマンドが実行されるように指定できます。このコマンドの実行にはルートアクセス権が必要です。また、ハートビートロス通知が発行された際に通知する電子メールアドレスのリストも指定できます。

次の図は、2 つのクラスタ間のパートナーシップを示しています。

図 2–1 クラスタ間のパートナーシップ

図は、2 つのクラスタ間のパートナーシップを示したものです。

各クラスタはほかのクラスタ (複数) との間で複数のパートナーシップを確立できますが、同じクラスタ同士 (2 つのクラスタ) が複数のパートナーシップを確立することはできません。