ここでは、主クラスタ、二次クラスタ、およびクラスタ間通信用にハードウェアを計画する方法を説明します。
Sun Cluster Geographic Edition ハードウェアは次の要素から構成されます。
連結されたデータストレージを使用して Sun Cluster ソフトウェアを実行する 2 つ以上のクラスタ。
これらのクラスタのうちの 1 つを主クラスタとして指定する必要があります。
シングルノードクラスタは主サイトとバックアップサイトの両方で使用できますが、シングルノードクラスタでは内部冗長性は提供されません。単一点での障害を確実になくすには、少なくとも 2 つのノードが主サイトのクラスタに必要です。二次サイトをバックアップ目的でのみ使用し、ミッションクリティカルなアプリケーションを実行する目的で使用しない場合は、シングルノードクラスタを二次サイトで使用することが、コスト効率のよいバックアップソリューションとなります。
クラスタ同士で行われるクラスタ間管理通信用のインターネット接続と、デフォルトのクラスタ間ハートビート用のインターネット接続。
ホストベースまたはストレージベースで行われるデータ複製用の接続。
カスタムハートビート用の接続 (このハートビートが使用される場合)。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアでサポートされているハードウェア構成は、Sun Cluster 製品でサポートされているハードウェア構成と同じです。Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをストレージベースのデータ複製メカニズムとともに使用するため、クラスタハードウェアは関連するストレージハードウェアをサポートするように構成されます。パートナークラスタは、クラスタ間でのデータ複製をサポートするように、互換性を持たせて構成する必要があります。Sun Cluster Geographic Edition 製品を Hitachi TrueCopy データ複製に使用するには、 Sun StorEdgeTM 9970/9980 Array 、または Hitachi TrueCopy コマンドインタフェースをサポートする Hitachi Lightning 9900 シリーズストレージを用いた Sun Cluster 構成が必要です。
パートナークラスタ間ではインターネットアクセスが必要です。クラスタ間管理処理のためのパートナークラスタ間での通信は、論理ホスト名 IP アドレスを介して行われます。デフォルトのクラスタ間ハートビートモジュールも、論理ホスト名アドレスを介して通信します。
Sun Cluster Geographic Edition パートナーシップ内のクラスタは、Sun Cluster ソフトウェアを実行するクラスタの標準的な構成規則に従います。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアとデータ複製製品を併用するクラスタは、Sun Cluster ソフトウェアを使用してデータ複製製品を稼動させるクラスタの標準的なハードウェア構成規則に従います。Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをストレージベースのデータ複製メカニズムとともに使用するため、クラスタハードウェアは関連するストレージハードウェアをサポートするように構成されます。パートナークラスタは、クラスタ間でのデータ複製をサポートするように、互換性を持たせて構成する必要があります。