Sun Cluster と共通エージェントコンテナの両方のすべてのノードに対して、同じレベルのパッチを実行します。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをインストールした各ノードのパッチのレベルが、Sun Cluster のパッチレベル要件を満たしている必要があります。
1 つのクラスタ内のすべてのノードで、同じバージョンの Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと同じレベルのパッチを使用する必要があります。ただし、主クラスタと二次クラスタで異なるバージョンの Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを、限られた期間、実行することが可能です。この場合、それぞれのバージョンについて正しいパッチが適用されていることが条件になります。たとえば、一方のクラスタでパッチの完全な適用が済んだ Sun Cluster Geographic Edition 3.1 8/05 ソフトウェアを実行し、パートナークラスタでパッチの完全な適用が済んだ Sun Cluster Geographic Edition 2006 3.1 Q4 を実行している場合は、できるだけ早く両方のクラスタのパッチレベルを同じにしてください。また、両方のパートナークラスタで Sun Cluster Geographic Edition 2006 3.1 Q4 を実行している場合も、できるだけ早く両方のパートナークラスタのパッチレベルを同じにしてください。
パッチが正しくインストールされたことを確認する時には、一次クラスタにパッチをインストールする前に、二次クラスタにパッチをインストールします。
Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを開始する前に、ここに記載されている情報を参照してパッチをインストールしてください。
Sun Cluster Geographic Edition のパッチの詳細は、パッチの README ファイルを参照してください。
必要なパッチの一覧については、『Sun Cluster Geographic Edition 3.1 2006Q4 ご使用にあたって』の「必要なパッチ」を参照してください。
クラスタが正常に機能していることを確認してください。
クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。
% scstat |
詳細は、scstat(1M) のマニュアルページを参照してください。
同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。
ボリューム管理の状態を確認します。
クラスタのノードで、スーパーユーザーになります。
% su |
保護グループからすべてのアプリケーションリソースグループを除去します。
高可用性アプリケーションは、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアパッチのインストール中も停止しません。
# geopg remove-resource-group resourcegroup protectiongroupname |
詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。
このクラスタとパートナーシップを持っているすべてのクラスタで、上記の手順を繰り返します。
クラスタ上でアクティブになっているすべての保護グループを停止します。
# geopg stop protectiongroupname -e local | global |
詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。
Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを停止します。
# geoadm stop |
詳細は、geoadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
共通エージェントコンテナを停止します。
# /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm stop |
/opt/SUNWcacao/bin にある共通エージェントコンテナ 1.1 を使用する必要があります。使用している共通エージェントコンテナのバージョンを確認するには、/opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm -V コマンドを使用します。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアに必要なパッチをインストールします。「パッチをインストールする」に進みます。
この手順はクラスタのすべてのノード上で実施してください。
テストを実施するため、一次クラスタにパッチを適用する前に二次クラスタにパッチを適用します。
次の作業を実行します。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをサポートするように Solaris OS がインストールされているか確認します。
Solaris ソフトウェアがすでにノード上にインストールされている場合は、Solaris のインストールが Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの必要条件、およびそのクラスタにインストールする予定の他のソフトウェアの必要条件を満たしていることを確認してください。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアパッケージがノードにインストールされていることを確認します。
すべてのノードがクラスタに含まれていて、オンラインになっていることを確認します。
クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。
% scstat |
詳細は、scstat(1M) のマニュアルページを参照してください。
同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。
patchadd コマンドを使用して、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのサポートに必要なパッチをインストールします。
すべてのクラスタのすべてのノードに必要なすべてのパッチをインストールしたら、共通エージェントコンテナを有効にします。
# /opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm start |
/opt/SUNWcacao/bin にある共通エージェントコンテナ 1.1 を使用する必要があります。使用している共通エージェントコンテナのバージョンを確認するには、/opt/SUNWcacao/bin/cacaoadm -V コマンドを使用します。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを有効にします。
# geoadm start |
クラスタのパッチインストールの準備中に削除したすべてのアプリケーションリソースを、保護グループに再度追加します。
# geopg add-resource-group resourcegroup protectiongroupname |
詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。
追加したすべての保護グループを起動します。
# geopg start protectiongroupname -e local | global [-n] |
詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。
二次クラスタにパッチを適用したら、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアで妥当性テストを実行します。その後、主クラスタでこの手順を繰り返します。
クラスタ上で Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを構成します。第 4 章「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの有効化と構成」に進みます。