Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理

ハートビートの作成

この節では、ハートビートの作成手順について説明します。

Procedureハートビートを作成する

新しいハートビートを作成するには、次の手順に従います。ハートビートをパートナーシップと併用するには、パートナーシップを作成する前にハートビートを作成する必要があります。カスタムハートビートを作成する前にパートナーシップを作成すると、パートナーシップが使用するデフォルトのハートビートによってカスタムハートビートの作成が阻止されます。

カスタムハートビートを作成する場合は、パートナーシップが縮退モードのままになるのを防ぐため、プラグインを 1 つ以上追加する必要があります。

カスタムハートビートが存在すると、パートナーシップを作成している間、デフォルトのハートビートは使用されません。パートナーシップでデフォルトのハートビートを使用するには、geops create コマンドの実行前にカスタムハートビートを削除する必要があります。

  1. クラスタノードの 1 つにログインします。

    この手順を行うには、Geo Management RBAC 権利プロファイルがユーザーに割り当てられている必要があります。RBAC の詳細は、「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと RBAC」を参照してください。

  2. ハートビートを作成します。


    # geohb create -r remoteclustername \
    [-p propertysetting [-p...]] heartbeatname
    
    -r remoteclustername

    リモートパートナーである二次クラスタの名前を指定します

    -p propertysetting

    name=statement ペアによって値が割り当てられるハートビートプロパティーを指定します。複数の文を使用することで、複数のプロパティーを一度に設定できます。

    設定できるプロパティーについての詳細は、付録 A 「Sun Cluster Geographic Edition の標準プロパティー」を参照してください。

    heartbeatname

    ハートビートの識別子を指定します。

    カスタムハートビートを作成する場合は、パートナーシップが縮退モードのままになるのを防ぐため、プラグインを 1 つ以上追加する必要があります。


    注意 – 注意 –

    同一のパートナーシップに参加している各クラス タ上のカスタムハートビート名には、異なる名前を付ける必要があります。この名前は、ハートビートを一意に識別するものを選択してください。たとえば、クラスタ cluster-paris では paris-to-newyork、クラスタ cluster-newyork では newyork-to-paris のような名前を指定できます。


    geohb コマンドについては、geohb(1M) のマニュアルページを参照してください。


例 6–1 ハートビートの作成

この例では、paris-to-newyork というハートビートを作成する方法を示します。


# geohb create -r cluster-newyork paris-to-newyork