Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理

付録 C テイクオーバー後の状態

この付録では、geopg takeover コマンドを実行したあとの、主クラスタと二次クラスタの状態について説明します。

この付録は、次の節で構成されます。

パートナークラスタに到達できる場合のテイクオーバーの結果

この節では、geopg takeover コマンドの実行前後における主クラスタと二次クラスタの有効状態について説明します。この節で説明している結果は、パートナークラスタに到達できることを想定しています。

次の表では、geopg takeover コマンドを二次クラスタ (cluster-newyork) で実行するときのクラスタの状態を説明しています。

表 C–1 二次クラスタでの geopg takeover コマンド実行によるテイクオーバーの結果


テイクオーバー前のクラスタの役割と状態	テイクオーバー後のクラスタの役割と状態
`cluster-paris`: 主クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効	`cluster-paris`: 二次クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 主クラスタ、無効
`cluster-paris`: 主クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効	`cluster-paris`: 二次クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 主クラスタ、無効
`cluster-paris`: 主クラスタ、有効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効	`cluster-paris`: 二次クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 主クラスタ、無効
`cluster-paris`: 主クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、有効	`cluster-paris`: 二次クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 主クラスタ、有効、データ複製は停止
`cluster-paris`: 主クラスタ、有効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、有効	`cluster-paris`: 二次クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 主クラスタ、有効、データ複製は停止

次の表は、主クラスタ cluster-paris で geopg takeover コマンドを実行する際の状態について説明しています。

表 C–2 主クラスタでの geopg takeover コマンド実行によるテイクオーバーの結果


テイクオーバー前のクラスタの役割と状態	テイクオーバー後のクラスタの役割と状態
`cluster-paris`: 主クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効	`cluster-paris`: 主クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効
`cluster-paris`: 主クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効	`cluster-paris`: 主クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効
`cluster-paris`: 主クラスタ、有効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効	`cluster-paris`: 主クラスタ、有効、データ複製は停止 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効
`cluster-paris`: 主クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、有効	`cluster-paris`: 主クラスタ、無効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効
`cluster-paris`: 主クラスタ、有効 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、有効	`cluster-paris`: 主クラスタ、有効、データ複製は停止 `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効

パートナークラスタに到達できない場合のテイクオーバーの結果

この節では、パートナークラスタに到達できないか、またはパートナークラスタ上の保護グループがビジー状態にある状況で、geopg takeover コマンドを発行する前とあとの主クラスタと二次クラスタの有効状態について説明します。

次の表は、二次クラスタ cluster-newyork で geopg takeover コマンドを実行した結果、主クラスタに到達できないか、または主クラスタ上の保護グループがビジー状態であったという状況について説明しています。

注 –

この表に示されているテイクオーバー後のクラスタの役割と状態を取得できるのは、パートナークラスタにもう一度到達できる場合だけです。

表 C–3 主クラスタに到達できない場合の二次クラスタでの geopg takeover コマンドの実行によるテイクオーバー結果


テイクオーバー前のクラスタの役割と状態	テイクオーバー後のクラスタの役割と状態
`cluster-paris`: 主クラスタ、無効、同期状態は `Unknown` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効、同期状態は `Unknown`	`cluster-paris`: 主クラスタ、無効、同期状態は `Error` `cluster-newyork`: 主クラスタ、無効、同期状態は `Error`

`cluster-paris`: 主クラスタ、有効、同期状態は `Unknown` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効、同期状態は `Unknown`	`cluster-paris`: 主クラスタ、有効、同期状態は `Error` `cluster-newyork`: 主クラスタ、無効、同期状態は `Error`
`cluster-paris`: 主クラスタ、無効、同期状態は `Unknown` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、有効、同期状態は `Unknown`	`cluster-paris`: 主クラスタ、無効、同期状態は `Error` `cluster-newyork`: 主クラスタ、有効、データ複製は停止、同期状態は `Error`
`cluster-paris`: 主クラスタ、有効、同期状態は `Unknown` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、有効、同期状態は `Unknown`	`cluster-paris`: 主クラスタ、有効、同期状態は `Error` `cluster-newyork`: 主クラスタ、有効、データ複製は停止、同期状態は `Error`

次の表は、主クラスタ cluster-paris で geopg takeover コマンドを実行した結果、二次クラスタに到達できないか、または二次クラスタ上の保護グループがビジー状態であったという状況について説明しています。

表 C–4 二次クラスタに到達できない場合の主クラスタでの geopg takeover コマンドの実行によるテイクオーバー結果


テイクオーバー前のクラスタの役割と状態	テイクオーバー後のクラスタの役割と状態
`cluster-paris`: 主クラスタ、無効、同期状態は `Unknown` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効、同期状態は `Unknown`	`cluster-paris`: 主クラスタ、無効、同期状態は `OK`、`Error`、または `Mismatch` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効、同期状態は `OK`、`Error`、または `Mismatch`

`cluster-paris`: 主クラスタ、有効、同期状態は `Unknown` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効、同期状態は `Unknown`	`cluster-paris`: 主クラスタ、有効、データ複製は停止、同期状態は `OK`、`Error`、または `Mismatch` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、無効、同期状態は `OK`、`Error`、または `Mismatch`
`cluster-paris`: 主クラスタ、無効、同期状態は `Unknown` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、有効、同期状態は `Unknown`	`cluster-paris`: 主クラスタ、無効、同期状態は `OK`、`Error`、または `Mismatch` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、有効、同期状態は `OK`、`Error`、または `Mismatch`
`cluster-paris`: 主クラスタ、有効、同期状態は `Unknown` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、有効、同期状態は `Unknown`	`cluster-paris`: 主クラスタ、有効、データ複製は停止、同期状態は `OK`、`Error`、または `Mismatch` `cluster-newyork`: 二次クラスタ、有効、同期状態は `OK`、`Error`、または `Mismatch`