保護グループを作成する前に、次のどちらかの方法を検討してください。
アプリケーションをオフラインにしてから、保護グループを作成します。
もっとも簡単な方法です。単一のコマンドで、一方のクラスタ上に保護グループを作成し、他方のクラスタ上の情報を取得し、その後保護グループを有効にします。ただし、処理が完了するまで保護グループがオンラインにならないため、アプリケーションリソースグループを保護グループに追加するときには、アプリケーションリソースグループをオフラインにする必要があります。
アプリケーションがオンラインの間に保護グループを作成します。
この方法では、アプリケーションを停止せずに保護グループを作成できますが、複数のコマンドを実行する必要があります。
これ以降の節では、各方法の手順について説明します。
アプリケーションリソースグループがオフラインの間に保護グループを作成するには、次の手順を実行します。
クラスタノード上で保護グループを作成します。
詳細は、「Hitachi TrueCopy 保護グループを作成および構成する (Oracle Real Application Clusters を使用しない場合)」を参照してください。
この保護グループにデータ複製デバイスグループを追加します。
詳細は、「Hitachi TrueCopy 保護グループにデータ複製デバイスグループを追加する方法」を参照してください。
アプリケーションリソースグループをオフラインにします。
保護グループにアプリケーションリソースグループを追加します。
詳細は、「Hitachi TrueCopy 保護グループにアプリケーションリソースグループを追加する方法」を参照してください。
他方のクラスタで、保護グループ構成を取得します。
詳細は、「Hitachi TrueCopy 保護グループ構成を二次クラスタに複製する方法」を参照してください。
どちらか一方のクラスタから、保護グループ をグローバルに起動します。
詳細は、「Hitachi TrueCopy 保護グループを有効にする方法」を参照してください。
アプリケーションをオフラインにすることなく新しい保護グループに既存のアプリケーションリソースグループを追加するには、アプリケーションリソースグループがオンライン状態にあるクラスタで次の手順を実行します。
クラスタノード上で保護グループを作成します。
詳細は、「Hitachi TrueCopy 保護グループを作成および構成する (Oracle Real Application Clusters を使用しない場合)」を参照してください。
この保護グループにデータ複製デバイスグループを追加します。
詳細は、「Hitachi TrueCopy 保護グループにデータ複製デバイスグループを追加する方法」を参照してください。
保護グループをローカルに起動します。
詳細は、「Hitachi TrueCopy 保護グループを有効にする方法」を参照してください。
保護グループにアプリケーションリソースグループを追加します。
詳細は、「Hitachi TrueCopy 保護グループにアプリケーションリソースグループを追加する方法」を参照してください。
他方のクラスタで、次の手順を実行します。
保護グループ構成を検出します。
詳細は、「Hitachi TrueCopy 保護グループ構成を二次クラスタに複製する方法」を参照してください。
保護グループをローカルに有効にします。
詳細は、「Hitachi TrueCopy 保護グループを有効にする方法」を参照してください。
この例では、アプリケーションをオフラインにせずに保護グループを作成します。
この例では、cluster-paris クラスタ上で apprg1 リソースグループがオンライン状態にあります。
cluster-paris 上に保護グループを作成します。
phys-paris-1# geopg create -d truecopy -p Nodelist=phys-paris-1,phys-paris-2 \ -o Primary -s paris-newyork-ps tcpg Protection group "tcpg" has been successfully created |
デバイスグループ tcdg を保護グループに追加します。
phys-paris-1# geopg add-device-group -p fence_level=async tcdg tcpg |
保護グループをローカルに有効にします。
phys-paris-1# geopg start -e local tcpg Processing operation.... this may take a while.... Protection group "tcpg" successfully started. |
保護グループにすでにオンライン状態のアプリケーションリソースグループを追加します。
phys-paris-1# geopg add-resource-group apprg1 tcpg Following resource groups were successfully inserted: "apprg1" |
アプリケーションリソースグループが正常に追加されたことを確認します。
phys-paris-1# geoadm status Cluster: cluster-paris Partnership "paris-newyork-ps" : OK Partner clusters : newyork Synchronization : OK ICRM Connection : OK Heartbeat "hb_cluster-paris~cluster-newyork" monitoring \ "paris-newyork-ps" OK Plug-in "ping-plugin" : Inactive Plug-in "tcp_udp_plugin" : OK Protection group "tcpg" : Degraded Partnership : paris-newyork-ps Synchronization : OK Cluster cluster-paris : Degraded Role : Primary Configuration : OK Data replication : Degraded Resource groups : OK Cluster cluster-newyork : Unknown Role : Unknown Configuration : Unknown Data Replication : Unknown Resource Groups : Unknown |
パートナークラスタ側のノードの 1 つで保護グループを取得します。
phys-newyork-1# geopg get -s paris-newyork-ps tcpg Protection group "tcpg" has been successfully created. |
パートナークラスタで、保護グループをローカルに有効にします。
phys-newyork-1# geopg start -e local tcpg Processing operation.... this may take a while.... Protection group "tcpg" successfully started. |
保護グループが正常に作成され有効になっていることを確認します。
cluster-paris で geoadm status コマンドを実行すると、次のように出力されます。
phys-paris-1# geoadm status Cluster: cluster-paris Partnership "paris-newyork-ps" : OK Partner clusters : newyork Synchronization : OK ICRM Connection : OK Heartbeat "hb_cluster-paris~cluster-newyork" monitoring \ "paris-newyork-ps": OK Plug-in "ping-plugin" : Inactive Plug-in "tcp_udp_plugin" : OK Protection group "tcpg" : Degraded Partnership : paris-newyork-ps Synchronization : OK Cluster cluster-paris : Degraded Role : Primary Configuration : OK Data replication : Degraded Resource groups : OK Cluster cluster-newyork : Degraded Role : Secondary Configuration : OK Data Replication : Degraded Resource Groups : OK |