この節では、前の節で説明した障害シナリオから回復するための手順について説明します。これらの手順は、該当するクラスタでアプリケーションをオンラインにします。
Hitachi TrueCopy デバイスグループ devgroup1 を SMPL 状態にします。
pairsplit コマンドを使用して、cluster-paris と cluster-newyork の両方のクラスタの保護グループにあるデバイスグループを SMPL 状態にします。前節で示したペア状態の場合、次の pairsplit コマンドを実行します。
phys-newyork-1# pairsplit -R -g devgroup1 phys-newyork-1# pairsplit -S -g devgroup1 |
保護グループのクラスタの 1 つを Primary に指定します。
元の主クラスタでアプリケーションを起動する予定がある場合は、保護グループの元の主クラスタ cluster-paris を Primary に指定します。アプリケーションは、元の主クラスタで現在のデータを使用します。
元の二次クラスタでアプリケーションを起動する予定がある場合は、保護グループの元の二次クラスタ cluster-newyork を Primary に指定します。アプリケーションは、元の二次クラスタで現在のデータを使用します。
horctakeover コマンドはスワップテイクオーバーを実行していないため、cluster-newyork のデータボリュームは cluster-paris のデータボリュームと同期していない可能性があります。元の主クラスタにあるのと同じデータを使用してアプリケーションを起動する予定の場合は、元の二次クラスタを Primary にしないでください。