主クラスタの障害の検出

ある保護グループの主クラスタに障害が発生すると、パートナーシップの二次クラスタがその障害を検出します。障害が発生するクラスタは複数のパートナーシップのメンバーである可能性があるため、このような障害の検出も複数発生する可能性があります。

主クラスタに障害が発生すると、次のアクションが発生します。障害中、障害が発生したクラスタ上で該当する保護グループが Unknown 状態になります。

• ハートビート異常がパートナークラスタによって検出されます。

• ハートビート喪失が一時的なものではないことと、主クラスタに障害が発生していることを確認するため、緊急モードでハートビートが有効になります。このデフォルトのタイムアウト間隔の間、つまり、ハートビート機構が主クラスタの状態を確認 (照会) しようと再試行している間、ハートビートは Online 状態のままです。

  この照会間隔は、Query_interval ハートビートプロパティーで設定します。構成した間隔が経過してもハートビート異常が継続する場合、ハートビート喪失イベントが生成され、システムログに記録されます。デフォルトの照会間隔を使用する場合、緊急モードの再試行動作によって、ハートビート喪失通知は約 9 分間遅れる可能性があります。メッセージは、グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) と geoadm status コマンドの出力に表示されます。

  ロギングについては、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の「Sun Cluster Geographic Edition のログメッセージの表示」を参照してください。

• ハートビート喪失通知を行うようにパートナーシップを構成している場合、次のアクションのうちの 1 つまたは両方が発生します。

  • Notification_emailaddrs プロパティーによって設定されたアドレスに電子メールが送信されます。

  • Notification_actioncmd で定義されたスクリプトが実行されます。

  ハートビート喪失通知の設定については、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の「ハートビート喪失通知の構成」を参照してください。