この節では、Sun Fire X2100 M2 サーバーまたは Sun Fire X2200 M2 サーバーに関して判明している問題をまとめています。
Sun Fire X2100 M2 サーバーに Solaris 10 6/06 をプロビジョニングするには、次の手順でデフォルトの OS プロファイルを変更し、load コマンドで networkdevice に bge0 を指定します。この例では、s10u2_x86 という OS プロファイルを使用しています。
N1-ok> remove osprofile s10u2_x86 partition swap N1-ok> remove osprofile s10u2_x86 partition / N1-ok> add osprofile s10u2_x86 partition swap device=c0d0s1 size=2048 type=swap sizeoption=fixed N1-ok> add osprofile s10u2_x86 partition / device=c0d0s0 type=ufs sizeoption=free N1-ok> load server ipaddress osprofile s10u2_x86 networktype=static ip=ipaddress console=ttyb consolebaud=9600 networkdevice=bge0 |
Broadcom のネットワークポート (net0) を使用してください。
Sun Fire X2200 M2 サーバーに Solaris 10 6/06 をプロビジョニングするには、次の手順でデフォルトの OS プロファイルを変更し、load コマンドで networkdevice に bge0 を指定します。この例では、s10u2_x86 という OS プロファイルを使用しています。
N1-ok> remove osprofile s10u2_x86 partition swap N1-ok> remove osprofile s10u2_x86 partition / N1-ok> add osprofile s10u2_x86 partition swap device=c1d0s1 size=2048 type=swap sizeoption=fixed N1-ok> add osprofile s10u2_x86 partition / device=c1d0s0 type=ufs sizeoption=free N1-ok> load server ipaddress osprofile s10u2_x86 networktype=static ip=ipaddress console=ttyb consolebaud=9600 networkdevice=bge0 |
Broadcom のネットワークポート (net0) を使用してください。
Sun Fire X2100 M2 サーバーまたは Sun Fire X2200 M2 サーバーに Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 8 をプロビジョニングするには、Broadcom のネットワークポート (net0) を使用します。connect server コマンドを使用してコンソール出力を表示するには、適切な console と bootnetworkdevice の設定を使用する必要もあります。どの物理ポートが net0 であるかについては、サーバーのマニュアルを参照してください。
デフォルトの OS プロファイルを Sun Fire X2200 M2 サーバーに配備するコマンドの例を次に示します。
N1-ok> load server ipaddress osprofile RHEL3-U8 bootip=ipaddress networktype=static ip=ipaddress bootnetworkdevice=eth2 console=ttyS1 consolebaud=115200 |
Sun Fire X2100 M2 サーバーまたは Sun Fire X2200 M2 サーバーに SUSE Linux Enterprise Server 9 SP3 をプロビジョニングするには、Nvidia のネットワークポート (net2 と net3) を使用します。bootnetworkdevice の値は net2 の場合は eth1、net3 の場合は eth0 になります。また、connect server コマンドを使用してコンソール出力を表示するには、適切な console と consolebaud の設定を使用する必要もあります。
デフォルトのプロファイルを Sun Fire X2200 M2 サーバーに配備するコマンドの例を次に示します。
N1-ok> load server ipaddress osprofile SUSE9SP3 bootip=ipaddress networktype=static ip=ipaddress bootnetworkdevice=eth1 console=ttyS1 consolebaud=115200 |
回避策: インストール中はシステムの Web GUI からコンソールを確認します。
配備に失敗し、「Reread of the partition table failed.」というメッセージが表示されます。
回避策: サーバーの OS プロファイルで device 属性に hde を指定します。
N1 System Manager から既存の Sun Fire X2100 サーバーを削除してから再検出しようとすると、ジョブの詳細に次のエラーメッセージが表示されて検出に失敗する場合があります。「Cannot set alert destination to N1 SM. Maximum destination count has reached.」
回避策: 管理対象ノードの警告の送信先を手動で削除し、discovery コマンドを再実行します。
管理サーバーにスーパーユーザーとしてログインします。
ipmitool ディレクトリに移動します。
# cd /opt/ipmitool/bin/ipmitool
管理対象ノードの警告の送信先を手動で削除します。このとき、管理対象ノードの SP のスーパーユーザーのパスワードが必要です。
# ./ipmitool -H sp-ip -U root -I lan lan alert set 1 1 ipaddr 0.0.0.0 |
discover コマンドを使用してサーバーを再検出します。
ファームウェアのツールとドライバの iso ファイルをダウンロードしてから、ISO イメージをマウントすることでファームウェアファイルを展開する必要があります。ISO イメージをマウントしたら、ファームウェアは X2100-190_3A06 のような名前で remoteflash サブディレクトリに保存されます。
Sun Fire X2100 M2 または Sun Fire X2200 M2 のファームウェアを N1 System Manager にインポートするとき、ファームウェア名の長さには 8 文字の制限があります。N1 System Manager では、9 文字以上の名前を指定できます。ただし、名前が 9 文字以上のファームウェアは管理対象ノードにロードできません。あとでファームウェアのイメージを再作成する必要がないように、ファームウェアの作成時に 8 文字以内の名前を使用することを推奨します。
管理対象サーバーの SP と N1 SM 管理サーバー間の管理ネットワークの速度が遅い場合は、ファームウェアの更新処理にデフォルトのタイムアウト (10 分) よりも長い時間がかかり、ファームウェアの更新ジョブがエラーで終了する可能性があります。
回避策: 管理ネットワークの速度を上げるか、タイムアウト値を大きくしてください。
ファームウェアの更新が失敗したことを確認します。実際には更新が完了している可能性もあります。確認するには、「Sun Fire X2100 M2 サーバーまたは Sun Fire X2200 M2 サーバーでファームウェアバージョン 1.0a/1.1 から 1.2 へのアップグレードはサポートされていない (6492583)」の回避策に示す手順 4 〜 9 に従います。ファームウェアが更新されていない場合は、次の手順に進みます。
N1 SM 管理サーバーにスーパーユーザーとしてログインします。
/opt/sun/n1gc/dvrs ディレクトリ内に新しいディレクトリを作成します。
# mkdir /opt/sun/n1gc/drvrs/resources |
resources ディレクトリ内に、次の内容を含む taurus.properties というファイルを作成します。firmwareUpdateTimeout プロパティーの値は 40 分に設定します。
ipmi.lan.channel=1 consoleProtocol=ssh nicFruPattern=(.*NIC0.*)|(.*NIC1.*) supportedModels=X2100M2,X2200M2 firmwareUpdateTimeout=2400 firmwareUpdateFinishedPattern=Update Successful firmwareUpdateFailedPattern=fail|error ipmi.factory_default_user_name=root ipmi.factory_default_password=changeme
N1 SM 管理サーバーを再起動します。
# /etc/init.d/n1sminit stop # /etc/init.d/n1sminit start |
ファームウェアの更新をやり直します。
N1 System Manager では、Sun Fire X2100 M2 サーバーと Sun Fire X2200 M2 サーバーのファームウェアバージョン 1.0a/1.1 から 1.2 へのアップグレードは、完全にはサポートされていません。更新は常に正常に終了しますが、サーバーの種類と、更新したファームウェアのバージョンによっては、N1 System Manager で処理が失敗したと表示されます。また、CMOS のチェックサムが無効になるので、システムを正常に起動するにはチェックサムを手動で削除する必要があります。
回避策: 次の手順でファームウェアを更新します。この手順は、create firmware コマンドを使用してファームウェアのイメージを N1 System Manager にインポートしてあることを前提としています。
管理サーバーにスーパーユーザーとしてログインします。
管理対象サーバーのファームウェアをバージョン 1.2 に更新します。
# n1sh stop server server-name force=true # n1sh load server server-name firmware firmware1.2-name |
ファームウェアの更新ジョブが終了するまで待ちます。
アップグレードの種類によっては、次のようにジョブが失敗する場合があります。
1.0a から 1.2 への更新は失敗
Sun Fire X2200 M2 サーバーでの 1.1 から 1.2 への更新は失敗
更新している管理対象サーバーのコンソールに接続します。
# n1sh connect server servername |
N1 SM の別の端末ウィンドウで、管理対象サーバーの電源を切ってから再度投入します。
# n1sh stop server server-name force=true # n1sh start server server-name |
管理対象サーバーの電源が入ったら、コンソールウィンドウに BIOS POST の出力が表示され、CMOS のチェックサムが無効であると表示されます。
コンソールウィンドウで F2 を押してデフォルト値に戻し、POST が完了するまで待ちます。
サーバーで basemanagement 機能または osmonitor 機能が有効になっている場合は、システムが完全に起動してから先に進みます。
管理対象サーバーのコンソールウィンドウを終了します。
管理対象サーバーのシステム情報を更新します。
# n1sh set server server-name refresh |
管理対象サーバーでファームウェアがバージョン 1.2 に更新されたことを確認します。
# n1sh show server server-name | egrep 'SP|BIOS' |
SP と BIOS のバージョンが最新のバージョンに更新されているはずです。
BIOS ファームウェアを更新するとき、N1 System Manager では、プラットフォームのサービスプロセッサが提供するデフォルトのファームウェア更新機構が使用されます。アップグレードの種類によっては、まれにこのデフォルトの動作で、BIOS 設定が、最適化されたデフォルトに戻る場合があります。オペレーティングシステムとプラットフォームの構成によっては、ユーザーがこれらの設定を手動で適用し直す必要があります。対象となる構成については、サーバーのマニュアルを参照してください。
Sun Fire X2100 M2 サーバーまたは Sun Fire X2200 M2 サーバーのファームウェアをバージョン 1.2 にアップグレードしたあと、サーバーが 5 分以内に「アクセス不能」状態になる場合があります。
回避策: サーバーのサービスプロセッサ (SP) をリセットしてください。
サーバーの SP にログインします。
# ssh -l sp-user sp-ip |
SP をリセットします。
-> reset |
管理サーバーで、サーバーの監視情報を更新します。
n1-ok> set server server-name refresh |