SFU の障害追跡

この節では、Windows システム上の Services for UNIX 環境で N1GE をインストールしたり使用したりする際に、ユーザーが遭遇する可能性のあるいくつかの一般的な問題について説明します。

• telnet または rsh を介して Interix サブシステムに接続できない

  適切なサービスが開始されていることを確認してください。対応する Windows サービスを使用不可にする必要があります。Interix バージョンの telnetd および rshd を開始する必要があります。/etc/inetd.conf の次の行からハッシュ記号 (#) を削除することで、Interix バージョンを開始できます。

  #telnet stream tcp nowait NULL /usr/sbin/in.telnetd in.telnetd -i
  
     #shell stream tcp nowait NULL /usr/sbin/in.rshd in.rshd -a

  これらの作業を行なってもマシンに接続できない場合は、ファイアウォールの設定を確認してください。対応するポートへの接続をブロックしないでください。

  サービス  |  ポート
  ---------+-----------
  ftp      |  20、21
  ssh      |  22
  telnet   |  23
  rsh      |  514

• 間違ったデフォルトログインシェルが開始される

  新しいユーザーアカウントが作成された場合や既存ユーザーのパスワードが変更された場合、.rhost および host.equiv 認証に失敗します。コマンド regpwd を呼び出す必要があります。そのあとに、正しい手順でパスワードを登録してください。

• NFS マウントされたホームディレクトリへのアクセスが遅い

  ユーザー名マッピングがこの問題の原因である可能性があります。多数のユーザーマップがある場合、ドメインコントローラにユーザー名マッピングをインストールすると、ネットワークトラフィックが減少し、性能が向上します。ユーザー名マッピングサーバープールを作成することが可能です。この方法により、DNS ラウンドロビンを使用してユーザー名マッピングを実行しているコンピュータのプールを作成できます。いずれかのサーバーが使用不能になった場合にフェイルオーバーが提供されるだけでなく、グローバルネットワーク上の性能も向上します。

• NIS マップに存在しないユーザー root のマップ方法とは

  最初に、ユーザー root に対するエントリを含む passwd ファイルを作成します。次に、作成した passwd ファイルを使用して root アカウント (基本マッピングなし) を明示的に割り当てます。最後に、NIS マップを使用するようにマッピングを変更します。以前の root マッピングも存続することに注意してください。

• SFU インストール中に NIS サーバーに接続できない

  SFU インストールを中断して、すでに NIS サーバーを構成または使用しているほかのサービスやアプリケーションが動作していないことを確認してください。動作している場合、SFU インストール中はそのサービスやアプリケーションを使用不可にしてください。

• 再起動後に、SFU の Interix サブシステムまたはユーザーマッピング (あるいはその両方) が使用できない

  マシンの再起動後に、Interix サブシステム起動サービスおよびユーザー名マッピングサービスが自動的に開始されることを確認してください。

• NFS マウントされたディレクトリを使用している場合、Client for NFS サービスもデフォルトで使用可能にする

• 非常に長い時間、キューが u-state のままになる

  実行ホストのインストールまたは再起動のあとで、対応するキューが長時間、不明 (u) 状態になります。これは Windows マシンでは正常な動作です。負荷レポート間隔が経過すると、不明状態は解除されます。不明状態が解除されない場合、該当マシンで sge_execd が開始されていることを確認してください。