Sun N1 Grid Engine 6.1 インストールガイド

自動インストールの概要

sge-root/inst_sge ユーティリティーを使用して、N1 Grid Engine のマスターホスト、実行ホスト、シャドウホスト、および Berkeley DB スプールサーバーホストのインストールとアンインストールを行えます。また、N1 Grid Engine の構成およびアカウンティングデータを自動的にバックアップすることもできます。第 2 章「N1 Grid Engine ソフトウェアの対話型インストール」で説明したコマンドの代わりに、inst_sge ユーティリティーを対話モードで使用できます。


注 –

Berkeley DB スプールサーバーホストを使用しても、高可用性は得られません。また、Berkeley DB スプールサーバーには認証メカニズムがなく、完全に信頼できるユーザーのみの閉じたネットワークだけで使用できます。


インストールおよびバックアップ手順を簡単に自動化するには、sge-root/util/install_modules ディレクトリにある構成テンプレートを使用します。

自動インストールでは、ユーザーが操作を行う必要はありません。インストール中に、端末にメッセージが表示されることはありません。インストールが終了すると、インストールのログファイルの場所を示すメッセージが表示されます。インストールのログファイル名は、install_hostname_timestamp .log の形式になります。通常、インストール中のエラーに関する情報はこのファイルにあります。重大なエラーが発生した場合、インストールスクリプトがログファイルをスプールディレクトリに移動できないことがあります。この場合、ログファイルは /tmp ディレクトリに格納されます。

特別な考慮事項

自動インストールを実行する最初の手順は、構成ファイルの設定です。構成ファイルのテンプレートは sge-rootT/util/install_modules ディレクトリにあります。自動インストールを計画するときは、次のことを考慮してください。


注 –

マスターホストで自動インストールを開始すると、クラスタ全体を 1 つのコマンドでインストールできます。自動インストールスクリプトは rsh または ssh でリモートホストにアクセスし、インストールをリモートで開始します。この手順には、各ホストから読み取り可能な、正しく構成された構成ファイルが必要です。そのファイルは、それぞれのホストにインストールするか、NFS で共有します。