Sun N1 Grid Engine 6.1 インストールガイド

ファイルアクセス権

root としてログインしてソフトウェアをインストールする場合は、共有ファイルシステム上のすべてのホストで root の読み取り/書き込み権の設定に問題が発生する可能性があります。その結果、ネットワーク全体のファイルシステムに sge-root を配置できない場合があります。

Grid Engine ソフトウェアに、すべての Grid Engine システムコンポーネントを root 管理ユーザーアカウント以外 (たとえば sgeadmin など) で実行させることもできます。この設定では、このユーザーに必要なのは共有 sge-root ファイルシステムの読み取り/書き込み権だけです。

インストール時に、管理ユーザーアカウントをファイルの作成者兼所有者にするかどうか確認するメッセージが表示されます。「Yes」と答えて有効なユーザー名を入力すると、このユーザーがファイルの作成者になります。それ以外の場合、インストール手順を実行しているユーザーがファイルの作成者になります。管理ユーザーを作成し、この質問には「Yes」と答えてください。

どの場合でも、すべてのホストのファイル処理用のアカウントには、sge-root ディレクトリの読み取り/書き込み権が必要です。また、ユーザーが Grid Engine ソフトウェア配布媒体にアクセスするホストは、sge-root ディレクトリへの書き込みを許可されているものと見なされます。


注 –

Windows ホスト上の root ユーザー名は、Windows オペレーティングシステムのシステム言語に依存します。root ユーザーの名前を変更することもできます。多くの言語で、デフォルトの名前は Administrator です。

Windows ホストが Windows ドメインのメンバーになっている場合は、ローカルの Administrator だけroot ユーザーになります。Administrators グループのメンバー、ドメインの Administrator、Domain Admins グループのメンバーのいずれも、root ユーザーになりません。Windows ホストのユーザーの詳細については、付録 B 「Windows ホストでの N1GE のユーザー管理」を参照してください。