Sun N1 Grid Engine 6.1 ユーザーズガイド

単純なジョブの発行

この節の情報と手順を読んで、ジョブの発行を行うための基本的な手順に慣れてください。


注 –

非特権ユーザーアカウントで N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアをインストールした場合は、ジョブを実行できるユーザーとしてログインする必要があります。詳細は、『Sun N1 Grid Engine 6.1 インストールガイド』の「インストールアカウント」を参照してください。


Procedureコマンド行からの単純なジョブの発行方法

すべての Grid Engine システムコマンドを実行する前に、まず実行可能な検索パスやその他の環境条件を適切に設定する必要があります。

  1. コマンド行から次のコマンドのいずれかを入力します。

    • コマンドインタプリタとして csh または tcsh を使用している場合は、次のように入力します。


      % source sge-root/cell/common/settings.csh

      sge-root は、Grid Engine システムのルートディレクトリの場所を指定します。このディレクトリは、インストール手順の最初に指定されています。

    • コマンドインタプリタとして sh、ksh、または bash を使用している場合は、次のように入力します。


      # . sge-root/cell/common/settings.sh

      注 –

      これらのコマンドは、.login、 .cshrc、または .profileファイルの中で適当なものに追加できます。これらのコマンドを設定すると、今後開始するすべての対話セッションに適切な設定を保証できます。


  2. 次のコマンドを入力して、クラスタに単純なジョブスクリプトを発行します。


    % qsub simple.sh
    

    コマンドは、simple.sh がスクリプトファイルの名前で、このファイルがユーザーの現在の作業ディレクトリにあるとみなします。

    次のジョブを /sge-root/examples/jobs/simple.sh ファイル内で見つけることができます。


    #!/bin/sh
    #
    #
    # (c) 2004 Sun Microsystems, Inc. Use is subject to license terms.
    
    #  SGE バッチスクリプトの簡単な例
    
    # Bourne シェルに次のジョブを要求する。
    #$ -S /bin/sh
    
    #
    # 日時を印刷する
    date
    # 20 秒スリープする
    sleep 20
    # 日時を再び印刷する
    date

    ジョブが正しく発行されると、qsub コマンドは次の例のようなメッセージで応答します。


    your job 1 (“simple.sh”) has been submitted
  3. 次のコマンドを入力して、ジョブのステータス情報を検索します。


    % qstat

    Grid Engine システムが現在認識しているすべてのジョブの情報が示されたステータスレポートを受け取ることができるはずです。ステータスレポートは、ジョブごとに次の項目を一覧表示します。

    • 発行の確認に含まれる一意の番号であるジョブ ID

    • ジョブスクリプトの名前

    • ジョブの所有者

    • 実行中を表す r などの状態インジケータ

    • 発行時または開始時

    • ジョブが実行されるキューの名前

    qstat を実行しても何も出力されなかった場合、システムが認識しているジョブはありません。たとえば、ジョブはすでに終了している可能性もあります。

    stdout および stderr リダイレクトファイルをチェックすると、終了ジョブの出力を制御できます。デフォルトでは、これらのファイルはジョブを実行したホスト上のジョブ所有者のホームディレクトリに生成されます。ファイルの名前は、stdout ファイルの場合は .o、stderr ファイルの場合は .e の拡張子が付くジョブスクリプトのファイル名のあとに一意のジョブ ID が続く構成となります。ジョブの stdout および stderr ファイルは、それぞれ simple.sh.o1 と simple.sh.e1 という名前で見つけることができます。これらの名前は、そのジョブが、新たにインストールされた Grid Engine システムで初めて実行されるジョブの場合に使用されます。

ProcedureQMON により単純なジョブを発行する

グラフィカルユーザーインタフェースの QMON を使用すると、ジョブの発行と制御および Grid Engine システムの概要の取得をより便利に行うことができます。ほかにも機能はありますが、QMON は、ジョブの発行と監視を行うためのジョブ発行ダイアログボックスと「Job Control」ダイアログボックスも提供しています。

  1. 次のコマンドを入力して QMON GUI を起動します。


    % qmon
    

    起動中にメッセージウィンドウが表示され、「QMON Main Control」ウィンドウが表示されます。

    図 3–1 「QMON Main Control」ウィンドウ

  2. 「Job Control」ボタンをクリックしたあと、「Submit Jobs」ボタンをクリックします。


    ヒント –

    「Job Control」などのボタン名は、ボタン上にマウスポインタを置くと表示されます。


    「Submit Job」ダイアログボックスと「Job Control」ダイアログボックスが、次の図のように表示されます。

    図 3–2 「Submit Job」ダイアログボックス

    図 3–3 「Job Control」ダイアログボックス

  3. 「Submit Job」ダイアログボックスで「Job Script」フィールドの右にあるアイコンをクリックします。

    「Select a File」ダイアログボックスが表示されます。

    図 3–4 「Select a File」ダイアログボックス

  4. スクリプトファイルを選択します。

    たとえば、コマンド行の例で使用した simple.sh ファイルを選択します。

  5. 「OK」をクリックして、「Select a File」ダイアログボックスを閉じます。

  6. 「Submit Job」ダイアログボックスで「Submit」をクリックします。

    数秒後には、「Job Control」ダイアログボックスでジョブを監視できるはずです。最初に「Pending Jobs」タブで自分のジョブを確認します。ジョブの実行が開始されると、ジョブはすぐ「Running Jobs」タブに移ります。