Sun N1 Grid Engine 6.1 ユーザーズガイド

キューの選択

ジョブをすぐに開始できない場合、Grid Engine システムは不定のキューを要求するジョブを振り分けません。このようなジョブは、 ジョブのスケジューリングを適宜試行する sge_qmaster でスプールとしてマークされます。このようなジョブは使用可能になった次の適切なキューに振り分けられます。

スプーリングジョブとは反対に、名前を指定して特定のキューに発行されたジョブは、ジョブを開始できるかスプールする必要があるかに関わらず、そのキューに直接送られます。したがって、名前を指定されたジョブ要求に対してのみ、Grid Engine システムのキューを情報工学で言われるバッチキューとみなすことができます。特定の要求なしで発行されたジョブは、キューに入るために、sge_qmaster のスプーリングメカニズムを使用するので、より抽象的で柔軟なキュー概念が採用されます。

ジョブのスケジューリングを行い、複数の空きキューがリソース要求を満たす場合、ジョブは通常一番負荷が少ないホストに属する適切なキューに振り分けられます。スケジューラ 構成エントリ queue_sort_methodseq_no に設定すると、クラスタ管理でこの負荷に依存したスキームを固定順のアルゴリズムに変更できます。キュー構成エントリ seq_no は、キュー間の優先順位を定義し、一番高い優先順位をシーケンス番号が一番小さいキューに割り当てます。