Grid Engine システムは、異機種システムが混在する分散コンピューティング環境向けの高度なリソース管理ツールです。作業負荷管理とは、共有リソースの使用を制御して、生産性、適時性、サービスレベルなどの企業目標を最適な形で達成することです。作業負荷管理は、リソースの管理とポリシーの管理によって実現されます。サイトでは使用量とスループットが最大になるようにシステムが構成されますが、システムはさまざまなレベルの適時性と重要性をサポートしています。たとえば、ジョブの期限は適時性の例です。また、重要性の例にはジョブの優先順位やユーザーの共有などがあります。
Grid Engine ソフトウェアは、複数の共有リソースで構成される UNIX 環境向けの高度なリソース管理とポリシー管理を提供します。Grid Engine システムは、次の主要機能において標準的な負荷管理ツールより優れています。
Grid Engine ソフトウェア によるサイト固有の管理ポリシーの実行を可能にする画期的な動的スケジューリングおよびリソース管理
スケジューラに最新のジョブレベルのリソース消費およびシステム負荷情報を提供するためのパフォーマンスデータの動的な収集
証明セキュリティープロトコル (CSP) ベースの暗号化による拡張セキュリティー。よりセキュアなこのシステムのメッセージは、平文で転送されるのではなく、秘密鍵で暗号化されます。
生産性、適時性、およびサービスレベルなどの企業目標の定義と実行を実現するハイレベルなポリシー管理
Grid Engine ソフトウェア は、高度なコンピュータ処理が必要なタスクをグリッドに発行し、関連作業負荷の透過的な分散を行う方法をユーザーに提供します。ユーザーは、バッチジョブ、対話型ジョブ、および並列ジョブをグリッドに発行できます。本ソフトウェアは、管理者向けにジョブの監視と制御を行う包括的なツールを提供します。
本製品は、チェックポイント設定プログラムもサポートしています。チェックポイント設定ジョブは、ユーザーの介入なしに負荷の要求を基に、ワークステーション間で移行されます。