Sun N1 Grid Engine 6.1 ユーザーズガイド

チェックポイント設定のためのファイルシステム要件

ユーザーレベルのチェックポイントまたはチェックポイント設定ライブラリに基づくカーネルレベルのチェックポイントが書き込まれるときには、チェックポイントを設定するプロセスまたはジョブが占める仮想メモリのイメージ全体を保存する必要があります。このためには十分なディスク容量が必要です。チェックポイント設定環境構成パラメータの ckpt_dir が設定されている場合、チェックポイント情報は ckpt_dir の下のジョブ固有の場所に保存されます。ckpt_dir NONE に設定されている場合、チェックポイント設定ジョブが開始されたディレクトリが使用されます。チェックポイント設定環境の構成については、checkpoint(5) のマニュアルページを参照してください。


注 –

ckpt_dirNONE に設定されている場合、チェックポイント設定ジョブは qsub -cwd スクリプトで開始する必要があります。


ジョブの移行と再開を正常に行うには、すべてのマシンでチェックポイント設定ファイルと再開ファイルが認識されていなければなりません。ファイルシステムの編成にファイル可視性が必要なため、NFS か類似のファイルシステムである必要があります。ご自分のサイトがこの要件を満たしているかどうか、クラスタ管理者に問い合わせてください。

サイトで NFS を実行していない場合は、シェルスクリプトの最初で再開ファイルを明示的に転送することができます。たとえば、ユーザーレベルのチェックポイント設定ジョブの場合は rcp または ftp を使用できます。