Sun N1 Grid Engine 6.1 ユーザーズガイド

Distributed Resource Management Application API (DRMAA) の概要

Distributed Resource Management Application API (DRMAA、drama に近い発音) は、Distributed Resource Management System (DRMS) でのジョブの発行、監視、および制御を標準化するための Open Grid Forum 仕様です。DRMAA Working Group の目的は、実装が簡単で学びやすく、標準的な方法で DRMS との有用なアプリケーション統合を可能にする API を作成することです。

DRMAA 仕様は、言語、プラットフォーム、および DRMS に依存しません。さまざまな種類のシステムが、DRMAA 仕様を実装できるはずです。特定言語での DRMAA 実装のための追加の手引きとして、DRMAA Working Group は DRMAA 言語バインド仕様もいくつか作成しました。これらの仕様では、各言語で DRMAA 実装を何に似せるべきかを定義しています。

DRMAA 仕様は、現在 version 1.0 です。DRMAA Java Language Binding Specification も version 1.0 であり、DRMAA C Language Binding Specification も同じです。N1 Grid Engine 6.1 は、1.0 Java 言語バインドと 1.0 C 言語バインドの両方の実装を提供するばかりでなく、下位互換性のためのそれぞれの旧バージョンの実装も提供します。DRMAA 1.0 仕様および言語別のバインド仕様については、Open Grid Forum DRMAA Working Group の Web サイトを参照してください。