Sun N1 Grid Engine 6.1 ユーザーズガイド

キューインスタンスの監視と制御

「Queue Instances」タブでは、選択したクラスタキューに関連するすべてのキューインスタンスの簡単な概要が示されます。また「Queue Instance」タブでは、キューインスタンスを一時停止、再開、無効化、および有効化することもできます。

クラスタキュー名をクリックして、キューインスタンスを選択します。

「Suspend」、「Resume」、「Disable」、または「Enable」をクリックして、対応する操作を選択したキューインスタンスに対して実行します。一時停止/再開および無効化/有効化操作では、対応する sge_execd へ通知を行う必要があります。たとえばホストに到達不可能で、通知ができない場合は、「Force」をクリックして sge_qmaster 内部ステータスを強制的に変更できます。

一時停止/再開および無効化/有効化操作は、キュー所有者権限、Grid Engine 管理者権限またはオペレータ権限が必要です。「管理者、オペレータ、および所有者」を参照してください。

一時停止したキューインスタンスにさらにジョブを追加することはできません。QMON を使用したジョブの監視と制御」の説明どおり、一時停止したキューインスタンス内ですでに実行中となっていたジョブも一時停止されます。キューインスタンスが再開されるとすぐ、キューインスタンスとジョブの一時停止も解除されます。


注 –

一時停止したキューインスタンス内のジョブが明示的に一時停止されている場合は、キューインスタンスが再開されても、そのジョブは再開されません。明示的に一時停止したジョブは、明示的に再開する必要があります。


無効になったキューインスタンスは閉じられます。ただし、キューインスタンス内の実行中のジョブは続行できます。キューインスタンスは通常、キューインスタンスを「排出する」ために無効にされます。キューインスタンスを有効にしたあとは、ジョブを再実行できます。現在実行中のジョブに対する処理は行われません。

キューインスタンスのステータス

キューインスタンステーブルの各行は、1 つのキューインスタンスを表します。各キューインスタンスについて、テーブルは次の情報を一覧表示します。

キュー状態のリストについては、「クラスタキューのステータス」を参照してください。キューインスタンスおよびそれらの状態については、qstat(1) のマニュアルページを参照してください。