Sun N1 Grid Engine 6.1 ユーザーズガイド

スキーマテーブル

sge_job

sge_job テーブルは、各配列タスク (配列タスク番号 1 の付いた非配列ジョブに対して 1 レコード) および緊密に統合された並列ジョブ内で開始される各並列タスクに対して 1 つのレコードを格納します。

N1GE 6.1 システムでは、ジョブ、配列タスク、または並列タスクがスケジュールされるとすぐにレコードが作成されます。レコードは、ジョブの実行中に更新されます。

N1GE のジョブ、配列ジョブ、並列ジョブ、およびこれらの違いについての簡単な説明は、『Sun Grid Engine ユーザーズガイド』を参照してください。特に、用語集が導入として役立ちます。

列 

タイプ 

説明 

j_id 

Integer 

一意のレコード識別子 

j_job_number 

integer 

JOB_ID 

j_task_number 

integer 

配列タスクの ID。 

j_pe_taskid 

text 

緊密に統合された並列タスクの ID。 

j_job_name 

text 

ジョブの名前 (スクリプト名、または発行オプション -N を使用した値のセット) 

j_group 

text 

ジョブが実行された一次グループの UNIX グループ名。 

グループテーブルを参照します。 

j_owner 

text 

ジョブが実行された UNIX ユーザーアカウント。 

ユーザーテーブルを参照します。 

j_account 

text 

発行オプション -A を使用したアカウントの文字列セット。 

j_priority 

integer 

発行オプション -p を使用した優先順位設定、またはキュー構成で割り当てられた優先順位設定。 

j_submission_time 

timestamp 

ジョブ発行の時間。 

j_project 

text 

プロジェクト (Sun Grid Engine、Enterprise Edition のみ) 

プロジェクトテーブルを参照します。 

j_department 

text 

部署 (Sun Grid Engine、Enterprise Edition のみ) 

部署テーブルを参照します。 

sge_job_usage

sge_job_usage テーブルは、時間ごとのジョブのリソース使用率を保持します。

N1GE 5.3 システムでは、完了ジョブ、配列タスク、および並列タスクごとに 1 レコードのみ存在します。ju_curr_time 列はジョブの終了時刻を保持します (sge_jobj_end_time)。

N1GE 6.1 システムでは、オンラインの使用量も格納されます。これにより、1 つのジョブ、配列タスク、および並列タスクに対して複数のレコードが sge_job に格納されることになります。ジョブのリソース使用率は、時間ごとに監視でき (ju_curr_time)、ジョブごとの最終レコード、配列タスク、または並列タスクは、アカウンティングで使用可能な総使用量を保持します。このレコードの ju_curr_timesge_jobj_end_time と等しくなります。

列 

タイプ 

説明 

ju_id 

Integer 

一意のレコード識別子 

ju_parent 

Integer 

sge_job テーブルへの参照 

ju_curr_time 

Integer 

使用量に対する現在の時刻 

ju_qname 

text 

ジョブが実行されたキューの名前。N1GE 6.1 システムでは、クラスタキューの名前になります。 

キューテーブルのキューを参照します。 

ju_hostname 

text 

ジョブが実行されたホストの名前。 

ホストテーブルのホストを参照します。 

ju_start_time 

timestamp 

ジョブの開始時間。 

ju_end_time 

timestamp 

ジョブの終了時間。 

ju_failed 

integer 

if != 0 は問題が発生したことを表します 

ju_exit_status 

integer 

ジョブの終了状態 

ju_granted_pe 

text 

そのジョブ用に選択された並列環境。 

ju_slots 

integer 

ジョブに振り分けられたスロットの数。 

ju_state 

text 

ジョブの状態 

ju_ru_wallclock 

integer 

end_time から start_time を引いた値 

ju_ru_utime 

double 

使用されたユーザー時間 

ju_ru_stime 

double 

使用されたシステム時間 

ju_ru_maxrss 

integer 

最大常駐セットサイズ 

ju_ru_ixrss 

integer 

現在は 0 

ju_ru_ismrss 

integer 

 

ju_ru_idrss 

integer 

全体の常駐セットサイズ 

ju_ru_isrss 

integer 

現在は 0 

ju_ru_minflt 

integer 

物理 I/O を必要としないページフォルト 

ju_ru_majflt 

integer 

物理 I/O を必要とするページフォルト 

ju_ru_nswap 

integer 

スワップ 

ju_ru_inblock 

integer 

ブロック入力操作 

ju_ru_oublock 

integer 

ブロック出力操作 

ju_ru_msgsnd 

integer 

送信済みメッセージ 

ju_ru_msgrcv 

integer 

受信済みメッセージ 

ju_ru_nsignals 

integer 

受信済み信号 

ju_ru_nvcsw 

integer 

任意コンテキスト切り替え 

ju_ru_nivcsw 

integer 

強制コンテキスト切り替え 

ju_cpu 

double 

CPU 時間使用量 (秒)。 

ju_mem 

double 

全体のメモリー使用量 (G バイト秒)。 

ju_io 

double 

I/O 操作で転送されたデータ量。 

ju_iow 

double 

I/O 待ち時間 (秒)。 

ju_maxvmem 

double 

仮想メモリーの最大サイズ (バイト)。 

sge_job_request

ジョブの要求に対するリソースを格納します。

現在、2 種類の要求 (qsub オプション) を扱うことができます。

  1. -l リソース要求。例: -l arch=solaris,mem_total=100M

    各要求に対して 1 つのレコードが作成されます。

  2. -q キュー要求。例: -q balrog.q

    「キュー」および要求内容を変数として含むレコードが 1 つ作成されます。

列 

タイプ 

説明 

jr_id 

Integer 

一意のレコード識別子 

jr_parent 

Integer 

sge_job テーブルへの参照 

jr_variable 

text 

要求された複合変数の名前 

jr_value 

text 

要求された値 

sge_job_log

sge_job_log テーブルは、ジョブのログ情報を格納します。

列 

タイプ 

説明 

jl_id 

Integer 

一意のレコード識別子 

jl_parent 

integer 

sge_job テーブルへの参照 

jl_time 

unix timestamp 

ジョブのログインエントリが生成された時間。 

jl_event 

text 

 

jl_job_number 

integer 

 

jl_task_number 

integer 

 

jl_pe_task_id 

text 

 

jl_state 

text 

報告されたイベント後のジョブの状態 

jl_user 

text 

イベントに対して処理を開始したユーザー 

jl_host 

text 

イベントの処理を開始したホスト 

jl_state_time 

unix timestamp 

ジョブが特定の状態にあった時間。以下の説明を参照。 

jl_message 

text 

何が発生したのかを説明するメッセージ 

sge_share_log

sge_share_log テーブルは、N1GE(EE) 共有ツリーの構成および使用率についての情報を格納します。

詳細は、N1GE の sharetree(5) マニュアルページを参照してください。

列 

タイプ 

説明 

sl_id 

Integer 

共有のログレコードの一意の識別子 

sl_curr_time 

timestamp 

現在の時刻 

sl_usage_time 

timestamp 

使用時間 

sl_node 

text 

共有ツリー内のノード名 

sl_user 

text 

ユーザー名 (ジョブの所有者) 

ユーザーテーブルを参照します。 

sl_project 

text 

プロジェクトの名前 

プロジェクトテーブルを参照します。 

sl_shares 

integer 

共有ツリーで構成された共有 

sl_job_count 

integer 

共有ツリーポリシーとみなされるジョブの数 

sl_level 

double 

このツリーレベル内の共有 (%) 

sl_total 

double 

共有ツリー全体における共有の合計 (%) 

sl_long_target_share 

double 

対象となる長期共有 (%) 

sl_short_target_share 

double 

対象となる短期共有 (%) 

sl_actual_share 

double 

実際の共有 (%) 

sl_usage 

double 

複合的な使用状況。CPU 、メモリー、および I/O のウェイトを構成できます。 

sl_cpu 

double 

CPU 使用量 (秒) 

sl_mem 

double 

全体のメモリー使用量 (G バイト秒) 

sl_io 

double 

I/O 操作で転送されたデータ量。 

sl_ltcpu 

double 

長期 CPU 

sl_ltmem 

double 

長期メモリー 

sl_ltio 

double 

長期 I/O 

sge_host

sge_host テーブルには、クラスタ内のすべてのホストが一覧表示されます。

列 

タイプ 

説明 

h_id 

Integer 

一意のホスト識別子 

h_hostname 

text 

ホスト名。 

sge_host_values

sge_host_values テーブルは、負荷平均などの変更される可能性のあるホスト変数の値を格納します。

さらに、時間平均や合計などの派生ホスト値も格納されます。

列 

タイプ 

説明 

hv_hostname 

text 

ホストテーブルを参照します。 

hv_time_start 

timestamp 

値の有効期間の開始時間。 

hv_time_end 

timestamp 

値の有効期間の終了時間。 

hv_variable 

text 

load_avg などの変数名。 

hv_value 

text 

0.34 などの変数値。 

hv_dvalue 

double precision 

数値としての変数値 

hv_dconfig 

double precision 

消費可能リソースの場合: 消費可能リソースで使用可能な最大値 (構成した値)。 

sge_queue

sge_queue テーブルには、クラスタ内で構成されたすべてのキューが一覧表示されます。

列 

タイプ 

説明 

q_id 

Integer 

一意のキュー識別子 

q_qname 

text 

キューの名前 

q_hostname 

text 

ホストの名前 

sge_queue_values

sge_queue_values テーブルは、空きスロットの数などの変更される可能性のあるキュー変数の値を格納します。

さらに、時間平均や合計などの派生キュー値も格納されます。

列 

タイプ 

説明 

qv_parent 

integer 

sge_queue テーブルの q_id を参照します。 

qv_time_start 

timestamp 

値の有効期間の開始時間。 

qv_time_end 

timestamp 

値の有効期間の終了時間。 

qv_variable 

text 

slots などの変数名。 

qv_value 

text 

5 などの変数値。 

qv_dvalue 

double precision 

数値としての変数値 

qv_dconfig 

double precision 

消費可能リソースの場合: 消費可能リソースで使用可能な最大値 (構成した値)。 

sge_department

データベースで参照されるすべての部署が一覧表示されます。

列 

タイプ 

説明 

d_id 

Integer 

一意の部署識別子 

d_department 

text 

部署の名前。 

テーブル 9: sge_department テーブル

sge_department_values

sge_department_values テーブルは、変更される可能性のある部署関連の変数値を格納します。これらの値は現在、時間平均、合計などの派生値です。

列 

タイプ 

説明 

dv_parent 

integer 

sge_department テーブルの d_id を参照します。 

dv_time_start 

timestamp 

値の有効期間の開始時間。 

dv_time_end 

timestamp 

値の有効期間の終了時間。 

dv_variable 

text 

h_sum_jobs などの変数名。 

dv_value 

text 

5 などの変数値。 

dv_dvalue 

double precision 

数値としての変数値 

dv_dconfig 

double precision 

消費可能リソースの場合: 消費可能リソースで使用可能な最大値 (構成した値)。 

sge_project

データベースで参照されるすべてのプロジェクトが一覧表示されます。

列 

タイプ 

説明 

p_id 

Integer 

一意のプロジェクト識別子 

p_project 

text 

プロジェクトの名前 

sge_project_values

sge_project_values テーブルは、変更される可能性のあるプロジェクト関連の変数値を格納します。これらの値は現在、時間平均、合計などの派生値です。

列 

タイプ 

説明 

pv_parent 

integer 

sge_queue テーブルの q_id を参照します。 

pv_time_start 

timestamp 

値の有効期間の開始時間。 

pv_time_end 

timestamp 

値の有効期間の終了時間。 

pv_variable 

text 

h_avg_cpu などの変数名 

pv_value 

text 

345.5 などの変数値 

pv_dvalue 

double precision 

数値としての変数値 

pv_dconfig 

double precision 

消費可能リソースの場合: 消費可能リソースで使用可能な最大値 (構成した値)。 

sge_user

データベースで参照されるすべてのユーザーが一覧表示されます。

列 

タイプ 

説明 

u_id 

Integer 

一意のユーザー ID 

u_user 

text 

ユーザーの名前。 

sge_user_values

sge_user_values テーブルは、変更される可能性のあるユーザー関連の変数値を格納します。これらの値は現在、時間平均、合計などの派生キュー値です。

列 

タイプ 

説明 

uv_parent 

integer 

sge_queue テーブルの q_id を参照します。 

uv_time_start 

timestamp 

値の有効期間の開始時間。 

uv_time_end 

timestamp 

値の有効期間の終了時間。 

uv_variable 

text 

h_sum_cpu などの変数名 

uv_value 

text 

23.2 などの変数値 

uv_dvalue 

double precision 

数値としての変数値 

uv_dconfig 

double precision 

消費可能リソースの場合: 消費可能リソースで使用可能な最大値 (構成した値)。 

sge_group

データベースで参照されるすべてのユーザーグループが一覧表示されます。

列 

タイプ 

説明 

g_id 

Integer 

一意のグループ ID 

g_group 

text 

グループの名前。 

テーブル 15: sge_group テーブル

sge_group_values

sge_group_values テーブルは、変更される可能性のあるグループ関連の変数値を格納します。これらの値は現在、時間平均、合計などの派生値です。

列 

タイプ 

説明 

gv_parent 

integer 

sge_queue テーブルの q_id を参照します。 

gv_time_start 

timestamp 

値の有効期間の開始時間。 

gv_time_end 

timestamp 

値の有効期間の終了時間。 

gv_variable 

text 

h_sum_jobs などの変数名。 

gv_value 

text 

53 などの変数値 

gv_dvalue 

double precision 

数値としての変数値 

gv_dconfig 

double precision 

消費可能リソースの場合: 消費可能リソースで使用可能な最大値 (構成した値)。