DRMAA アプリケーションをコンパイルする場合、コンパイラとリンカーに DRMAA を使用するよう指示するための追加のコンパイラ指令を含める必要があります。次の指示は Sun Studio Compiler Collection と gcc に該当しますが、ほかのコンパイラおよびリンカーには該当しません。ご使用のコンパイラおよびリンカー製品のマニュアルを参照してください。
2 つの指令を含めます。
コンパイラコマンド行に次の文を追加して、DRMAA ヘッダーファイルをインクルードするようコンパイラに指示します。
-I<sge-root>/include
コンパイラかリンカーコマンド行、またはその両方に次の文を追加して、DRMAA ライブラリをインクルードするようリンカーに指示します。
-ldrmaa
また、sge-root/lib/arch ディレクトリがライブラリ検索パス (Solaris オペレーティング環境および Linux の場合は LD_LIBRARY_PATH) に含まれていることを確認する必要があります。settings.sh または settings.csh ファイルを使用して環境設定した場合、sge-root/lib/arch ディレクトリは自動的には追加されません。
Sun Studio Compiler を使用して DRMAA アプリケーションをコンパイルする例を示します。この例は、次のことを前提にしています。
Solaris ホストで csh シェルを使用。
N1 Grid Engine のインストール場所は /sge。
DRMAA アプリケーションの保存場所は app.c。
コマンド例は、次のようになります。
% source /sge/default/common/settings.csh % cc -I/sge/include -ldrmaa app.c