Sun Management Center 4.0 インストールと構成ガイド

JumpStart プロセスの概要

Sun Management Center 4.0 ベースエージェントの配備は、インストールクライアントで実行される JumpStart 終了スクリプトによって行われます。JumpStart が Solaris オペレーティング環境をインストールしたあと、JumpStart 終了スクリプトは Sun Management Center インストール応答ファイルの内容にもとづいて、ベースエージェントをインストールクライアントにインストールします。

終了スクリプトはまた、インストールクライアントがリブートしたあとに Sun Management Center セットアップ応答ファイルの内容にもとづいてベースエージェントをセットアップできるように、インストールクライアントを準備します。

Sun Management Center 応答ファイルは、Sun Management Center 4.0 コマンド行インストールおよびセットアッププロセス中、別の (つまり、プロトタイプの) システム上で生成されます。その後、応答ファイルは JumpStart プロファイルディレクトリにコピーされます。インストールおよびセットアップ応答ファイルは、必要に応じて、JumpStart プロファイルディレクトリに直接作成してもかまいません。

JumpStart はインストールクライアントのファイルシステムを /a パーティションにマウントします。次に、JumpStart 終了スクリプトは、Sun Management Center コマンド es-inst -R /a -T /a/target-directory を実行して、Sun Management Center ベースエージェントをインストールします。ここで、target-directory は、エージェントがインストールされるインストールクライアント上のディレクトリの名前です。es-inst コマンドとパラメータの詳細は、es-inst のオプション」を参照してください。

終了スクリプトはまた、インストールクライアントがリブートしたあとに rc3.d ファイルを作成します。この rc3.d ファイルは、セットアップ応答ファイルを使用して、Sun Management Center ベースエージェントをセットアップします。ベースエージェントのセットアップが完了すると、rc3.d ファイルは削除されます。終了スクリプトからの出力は /var/sadm/system/logs/finish.log に保存されます。