Sun Management Center 4.0 インストールと構成ガイド

SNMP デーモンの停止と無効化

Sun Management Center エージェントは、デフォルトでは UDP (User Datagram Protocol) ポート 161 を使用して Sun Management Center サーバーとの通信を行います。Sun Management Center エージェントは、同じくデフォルトでポート 161 を使用する SNMP エージェント snmpdx と Sun SNMP ユーティリティー mibissa に完全に置き換わるもので、機能が強化されています。

SNMP エージェント snmpdx は、Solstice Enterprise Agent 技術の主要コンポーネントです。snmpdxmibissa はデーモンプロセスとして動作し、ポート 161 で SNMP 要求を待機します。


注 –

(Solaris 10) ポート 161 を使用すると、SNMP デーモンの SMA を手動で停止、無効にするよう求められます。


Sun Management Center のセットアップ時にポート 161 が使用中の場合は、Sun Management Center エージェントと Sun Management Center サーバーに別のポートを指定するか、そのままポート 161 を使用するか選択することができます。ここで、ポート 161 の使用を選択すると、SNMP エージェントデーモンを停止して無効にすることができます。


注意 – 注意 –

ポート 161 を使用する場合で SNMP デーモンの停止と無効化を手動で行うことを選択したときは、ポート 161 を使用するすべてのプロセスを停止するまで Sun Management Center は起動しません。


次の作業は、Sun Management Center エージェントがインストールされているあらゆるマシンに該当するものです。

Proceduresnmpdx を手動で停止、無効にする

  1. root としてログインします。

  2. 次のコマンドを入力して、snmpdx デーモンを無効にします。


    # svcadm disable svc:/application/management/snmpdx
    

    注 –

    システムのリブート時に、名前が大文字の「S」から始まるスクリプトが自動的に起動します。名前が小文字の「s」で始まるスクリプトは自動的には実行されません。


注意事項

システムには、ポート 161 を利用している古い SNMP エージェントまたは SNMP プロセスがほかにも存在することがあります。 snmpdx を停止して無効にしても Sun Management Center を起動できない場合は、agent.log ファイル (/var/opt/SUNWsymon/log/agent.log) で、ポートの衝突がないかどうかを確認してください。

ProcedureSMA を手動で停止、無効にする

  1. root としてログインします。

  2. 次のコマンドを入力して、SMA デーモンを停止、無効にします。


    # /etc/init.d/init.sma stop