Sun Management Center ソフトウェア管理フレームワークは、Sun Management Center の中核機能を提供するコンソールコンポーネント、サーバーコンポーネント、およびエージェントコンポーネントから成る 3 層アーキテクチャーをベースとしています。
サーバーは管理作業を実施し、それら管理作業の実行要求を Sun Management Center エージェントに送信します。サーバーには、ネットワークハードウェアとソフトウェアの情報や、ネットワークと Sun Management Center の構成などがデータベースとして保存されます。Sun Management Center サーバーは、通常、専用のマシン 1 台にインストールされます。つまり、ネットワークあたり 1 つあればすみます。
エージェントは Sun Management Center サーバーの指令に応答し、ローカルマシン上の管理情報にアクセスして、アラームの判定情報を提供したり、ローカルリソースを監視したりします。エージェントは、自動的に Sun Management Center サーバーマシンにインストールされますが、監視するマシンには、個別にインストールする必要があります。
Java コンソールは、ネットワークの監視と管理に使用できるグラフィカルユーザーインタフェースです。
Web コンソールは Java コンソールの代わりに使用できるユーザーインタフェースで、機能的には、Java コンソールのサブセット版になっています。
Sun Management Center Web サーバーは、サーバーレイヤーと同じホストにサーバーレイヤーとともにインストールされます。
Web サーバーを使用すると、次のどちらかの Web ブラウザをサポートする任意のシステムから Sun Management Center の Web コンソールにアクセスできます
Internet Explorer 6.0
MozillaTM 1.7
Firefox 2.0
Sun Management Center は、各システムにインストールされた Sun Management Center エージェントに要求を送信することによって処理を開始します。エージェントは SNMP 技術にもとづいてサーバー要求を処理するほか、データをローカルに収集して処理するというように自発的な処理も行います。エージェントは、観察された条件に従って SNMP トラップ (ネットワークでエラーまたは特定のイベントが発生した場合に送信されるメッセージ) を送信したり、管理処理を行なったりできます。また、マネージャーとの接続が困難な場合でも、カスタマイズされたルールやしきい値にもとづいてアラームを生成したり特定の処理を開始したりもできます。SNMP の詳細は、「セキュリティーキーと SNMP コミュニティー文字列」 および 「SNMP デーモンとレガシーエージェント」を参照してください。
Sun Management Center エージェントの管理機能と監視機能は、読み込み可能なモジュールとして構成されます。柔軟性のあるこれらのエージェントモジュールを利用することで、システムごとに必要なだけの監視と管理を行えます。Sun Management Center コンソールから Sun Management Center エージェントにモジュールをさらに読み込む必要がある場合は、管理システムとエージェントシステムを妨害することなく動的に行えます。Sun Management Center のモジュールの詳細は、『Sun Management Center 3.6.1 ユーザーガイド』の付録 C「Sun Management Center ソフトウェアのモジュール」を参照してください。