Sun Management Center 4.0 インストールと構成ガイド

es-config の使用

es-config コマンドの構文は次のとおりです。

es-config [-Adhmnqrox] [-y filename] [-p sunmc_component] [-c sunmc_component:channel] [-u usmuser] [-f filename] [-a option] [-F component:status] [[-P [component:MinPort:MaxPort] [-w webuser] [-M module [-z priv] [-k lauser |-l lauser | -s]]

次の表は、es-config のパラメータの説明です。

表 9–4 es-config のオプション

オプション 

パラメータ 

説明 

-A

 

すべてのポートを構成します。 

-a

option

データベースを、アーカイブログモードかノーアーカイブログモードでセットアップします。有効な値は、enabledisable です。

-c

sunmc_component:channel

記録されているコンポーネントチャネルを有効または無効にします。チャネルを制御できる有効な Sun Management Center コンポーネントは、topologycfgservereventcstservicetrapmetadataagentplatform、および platform_instances です。有効なチャネルは、 debuginfoerrorstatushistorysyslogwarningeventhistorytracetrapaudit、および attributeAudit です。

-d

 

すべてのポートを 4.0 のデフォルト値に戻します。表 9–3 を参照してください。

-F

component:status

ファイアウォールサポートを有効にします。component の有効な値は serverconsole、status の有効な値は enable または disable です。

-f

file

-r-u、および -o オプションとのみ併用します。指定されたファイルからシードとコミュニティー文字列を読み取り、esd コンポーネントをシードします。このファイルは次の形式です。


ES_SECURITY_SEED=seed
ES_SNMPV1_STRING=string

seed は再シードに使用するシード、string はコミュニティー文字列です。このファイルはスーパーユーザーの所有で、スーパーユーザーのみ読み取り/書き込みを許可するようにします。これは、不正なユーザーによってシードが読み取られる可能性があるためです。

-h

 

es-config オプションの一覧を表示します。

-k

lauser

指定されたローカルアクセスユーザーを ACL リストから削除します。このオプションは、サービス管理機能 (SMF)、Module Configuration Propagation、および Solaris Container Manager モジュールに使用できます。 

-L

sunmc_component

指定されたコンポーネントについてログに記録されるチャネルのリスト。チャネルを記録できる有効な Sun Management Center コンポーネントは、topologycfgservereventcstservicetrapmetadataagentplatform、および platform_instances です。

-l

lauser

ACL リストに 1 人または複数のローカルアクセスユーザーを追加します。このオプションは、サービス管理機能 (SMF)、Module Configuration Propagation、および Solaris Container Manager モジュールに使用できます。 

-M

module

ローカルアクセスユーザーのモジュール名。-k-l-s のいずれかと組み合わせて使用します。

  • -z オプションと使用した場合、モジュールレベルの ACL が更新されます。

  • -z オプションと使用しなかった場合、ローカルアクセスユーザーが更新されます。

-m

 

es-mcp-users 構成ファイルにユーザー名リストを加えることによってモジュール構成伝播を構成します。

-n

 

ネットワークアドレス変換 (NAT) のサポートを有効にします。 

-P

component:MinPort:MaxPort

プローブメカニズムが使用するポートの範囲を構成します。MaxPort は先頭のポート番号、MaxPort は最後のポート番号です。ポートの範囲は 20 以上でなければなりません (例: 1024:1124) 。-P に指定する最小ポート数は 20 です。これらのポートは、Sun Management Center サーバーとエージェント間の通信のために臨時のコマンドを実行する目的でプローブメカニズムによって使用されます。有効なポート番号は 1100 から 65535 です。

component に有効な値は、serverconsoleです。

このオプションは次のいずれかの方法で使用できます。 

-P MinPort:MaxPort: サーバーとエージェント間の通信用のポート範囲を構成します。

-P server:MinPort:MaxPort: サーバーとコンソール間の通信用のサーバーポート範囲を構成します。

-P console:MinPort:MaxPort: サーバーとコンソール間の通信用のコンソールポート範囲を構成します。


注 –

ファイアウォールを介して Sun Management Center サーバーとエージェント間の通信をサポートするには、このポート範囲を構成する必要があります。


-p

sunmc_component

Sun Management Center コンポーネント component-name で使用されるようにポートを構成します。有効なコンポーネントは、topologycfgservereventcstservicetrap metadatarmiagentgroupingHTTPHTTPSplatform、および platform_instances です。

-q

 

esd コンポーネントを起動しないでスクリプトを終了します。デフォルトでは、スクリプトは、終了する前に esd コンポーネントの起動を試みます。

-r

 

セキュリティーキーを再生成し、暗号化された SNMP 通信を有効または無効にする。詳細は、「SNMP Encryption (Privacy)」 in 『Sun Management Center 3.6.1 User’s Guide』を参照してください。

-s

 

ローカルアクセスユーザーまたは ACL ユーザーを表示します。このオプションは、サービス管理機能 (SMF)、Module Configuration Propagation、および Solaris Container Manager モジュールに使用できます。 

-u

usmuser

SNMPv3 エージェントの User Security Model (USM) ユーザーを作成または更新します。usmname USM テーブルに追加する SNMPv3 ユーザーの名前です。ユーザー名を入力して、Return キーを押すと、パスフレーズ (最小 8 文字) を入力して、確認入力するよう求められます。このパスフレーズは、SNMPv3 通信に必要なキーの生成に使用されます。

-w

webuser

指定されたユーザーを Web サーバーを起動 または停止するユーザーに設定または変更します。Sun Management Center サーバーは、Tomcat Web サーバーを起動または停止するデフォルトユーザーとして noaccess を使用します。

-x

 

PRM データの保存パラメータを構成します。 

-y

file

指定されたファイルから有効期限を読み取ります。-x オプションとの組み合わせでのみ使用します。

-z

priv

USM ユーザーのアクセス権のレベル。有効な値は、adminoperator、および general です。