Sun Management Center 4.0 は、管理対象ノードの IP アドレスとポートを使用してそれらのノードをサーバーコンテキスト内で個々に識別するとともにそれらにアクセスできることを前提としています。また、このソフトウェアは管理対象ノードのローカル IP アドレスとポートが信頼できるものであるとみなします。
このような前提の結果、Sun Management Center はその主要オペレーションと管理機能の両方において IP アドレスを多用します。具体的には、ネットワークアドレスは次のような領域で使用されます。
通信 (SNMP、RMI、Probe、MCP HTTP、ICMP)
ネットワークエンティティーの検出
イベント管理
サーバーコンテキストの識別
SNMP URL による管理対象ノード、オブジェクト、プロパティーの識別
プロパティーコンテンツ (MIB-II モジュールなど) の管理
管理対象となるプロパティーテーブル (MIB-II インタフェーステーブルなど) のインデックス
ローカライズされた USEC キーの生成
さまざまなコンソールブラウザとコンソールディスプレイ
Sun Management Center コンポーネントが 1 つ以上の NAT 環境にわたって動作する環境では、管理対象ノードのローカル IP アドレスとポートの一意性およびアクセス性についての前提は当てはまりません。また、管理者はノードの公開 IP アドレスに慣れている場合もあり、ローカル IP アドレスを使用して直感的に NAT 環境内で管理対象ノードを識別できないことも考えられます。