Sun Management Center 検証ツール es-validate は、システムにこのソフトウェアがインストールされたあとでインストール情報とセットアップ情報のチェックと検証を行うためのツールです。このツールは、任意のベースコンポーネントレイヤーをインストールする際に自動的にインストールされます。
es-validate を実行すると、指定したパラメータに応じて次の情報が表示されます。
ローカルホストにインストールされている Sun Management Center 基本製品のバージョン
ホストにインストールされている Sun Management Center ベースコンポーネントレイヤー
ホストにインストールされている Sun Management Center ベースパッケージすべての一覧
ホストにインストールされている Sun Management Center アドオンパッケージすべての一覧と各パッケージのバージョン
Sun Management Center のベースインストールディレクトリ (BASEDIR)
インストールされている Sun Management Center パッチ ID
Solaris オペレーティング環境のバージョン
Sun Management Center インストールで使用されているディスク容量
この検証ツールは、次に示すようにシステムの機能面もチェックします。
システムにインストールされた製品に互換性があるかを確認する
Sun Management Center 基本製品とアドオン製品がすでにセットアップされているかをチェックする
Sun Management Center データベースが正常に稼働するかをチェックする
Sun Management Center Web サーバーが稼働しているかを確認する
現在の Sun Management Center サーバーのサーバーコンテキスト内に存在するすべてのエージェントを表示するとともに、サーバーコンテキストにおけるエージェントの接続状態をチェックする
コマンド行インタフェースが正常に稼働するかを確認する
es-validate コマンドの構文は次のとおりです。
es-validate [-s server [-r serverport] [-u user-name [-p password ]]] [-a agenthost [-b agentport] [-d]] [-c] [-o outfile]次の表は、es-validate のパラメータの説明です。
表 7–1 es-validate のオプション
オプション |
パラメータ |
説明 |
---|---|---|
-a |
agenthost |
エージェントホストマシン agenthost との接続性をチェックします。 |
-b |
agentport |
agentport に関連付けられた SNMP ポート番号。 |
-c |
|
-s オプションで指定された Sun Management Center サーバーのコンテキスト内に存在するすべてのエージェントを表示する |
-d |
|
agenthost 上のエージェントのバージョン番号を表示します。 |
-o |
outfile |
es-validate の出力をファイル outfile に保存します。outfile は、絶対パスで指定する必要があります。デフォルトでは /tmp 内に不規則な名前でファイルが作成されます。 |
-p |
password |
-uuser-nameのパスワード。このパラメータを指定せずに、-uuser-name だけ指定すると、パスワードの入力が求められます。 |
-r |
serverport |
Sun Management Center RMI ポート番号。このパラメータを指定しないと、ポート 2099 が使用されます。 |
-s |
server |
Sun Management Center サーバーホスト名。このパラメータを指定しないと、現在のホストが使用されます。 |
-u |
user-name |
Sun Management Center サーバーとの接続に使用されるユーザー名。-u user-name はログインチェックに必須のパラメータです。 |