たとえば、システムに障害が発生したためにデータベースが壊れた場合、Sun Management Center のデータベースと構成データを復元するには、es-restore コマンドを使用します。
es-restore コマンドの構文は次のとおりです。
es-restore [-h] [-c] [ -d dir] [-y] [-f]次の表は、es-restore コマンドのパラメータの説明です。
表 9–2 es-restore のオプション
オプション |
パラメータ |
説明 |
---|---|---|
-c |
|
バックアップファイルの妥当性検査だけ行います。データは復元しません。 |
-d |
dir |
dir にあるバックアップファイルからデータを復元します。 |
-h |
|
es-restore のオプションを一覧表示します。 |
-f |
データベーススキーマを強制的に再作成します。 |
|
-y |
デフォルトの応答を使用します。 |
次の手順は、Sun Management Center がデフォルトのディレクトリ /opt にインストールされていることを前提にしています。別のディレクトリにインストールした場合は、/opt の部分をそのディレクトリ名に置き換えてください。
Sun Management Center サーバーマシンに root としてログインします。
Sun Management Center のすべてのプロセスを停止します。
/opt/SUNWsymon/es-stop -A を入力して、Return キーを押します。
/opt/SUNWsymon/sbin/es-restore コマンドを入力します。
まだ動作している Sun Management Center プロセスがある場合は、Sun Management Center を停止する必要があることを示すメッセージが表示されます。
継続するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されます。y を入力して、Return キーを押します。
バックアップディレクトリを指定します。
バックアップファイルへのディレクトリパスを入力するよう求められます。デフォルトの場所として、/var/opt/SUNWsymon/backup が示されます。
デフォルトのバックアップディレクトリの /var/opt/SUNWsymon/backup から Sun Management Center のデータを復元する場合は、Return キーを押します。
別のバックアップディレクトリから Sun Management Center のデータを復元する場合は、そのディレクトリ名を入力して、Return キーを押します。
Sun Management Center のすべてのプロセスが停止します。es-restore が、指定されたディレクトリ内のデータの妥当性を検査します。
バックアップデータが壊れている場合は、そのことを示すメッセージが表示されて、es-restore が終了し、システムプロンプトに戻ります。
指定した別のディレクトリから Sun Management Center データを復元しないで、Sun Management Center を再起動する場合は、 /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A を入力して、Return キーを押します。
バックアップデータが有効な場合は、指定されたディレクトリからデータベースと構成データが復元されます。
復元が完了すると、es-backup によって、すべての Sun Management Center プロセスが再起動されます。
es-restore のログファイルは、/var/opt/SUNWsymon/install/restore_ host-name.date and time string. process-id です。
host-name は、復元の実行に使用したサーバーの名前です。
date and time string は、復元を実行した年、日付、および時刻です。
process-id は、es-restore セッションのプロセス ID です。