様々な方法で Directory Server を監視できます。これらの方法については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 Reference』の第 3 章「Directory Server Monitoring」で説明しています。
この章では、Directory Server で管理上の監視を設定する方法を説明します。
この章の内容は次のとおりです。
この節では、SNMP によって監視するためにサーバーを設定する方法を説明します。
Directory Server の SNMP の実装については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 Reference』の「Directory Server and SNMP」を参照してください。
この手順の一部として、DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。手順のその他の部分は、コマンド行を使用した場合にのみ実行できます。
Java ES 管理フレームワークプラグインを有効にします。
「Java ES MF の監視の有効化」の手順を使用します。この手順では、Java ES MF に含まれる Common Agent Container も有効にします。
MIB によって定義され、エージェントにより公開される SNMP 管理対象オブジェクトにアクセスします。
この手順に必要な作業は、SNMP 管理システムによってまったく異なります。手順については、SNMP 管理システムのマニュアルを参照してください。
MIB の公開時に、この MIB に RFC テキスト ファイルを使用する必要がある場合があります。これらのファイルは、http://www.ietf.org/rfc/rfc2605.txt および http://www.ietf.org/rfc/rfc2788.txt から入手できます。
監視に Sun Java ES Management Framework (Java ES MF) を使用する場合、Java ES MF プラグインを有効にする必要があります。
Java ES MF の管理の詳細については、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』を参照してください。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
Java ES Monitoring Framework を初期化し、登録します。
$ dsccsetup mfwk-reg |
このコマンドの場所については、「コマンドの場所」を参照してください。
Java ES 管理フレームワークプラグインを有効にします。
$ dsconf enable-plugin -h host -p port "Monitoring Plugin" Enter "cn=Directory Manager" password: Directory Server must be restarted for changes to take effect. |
Directory Server インスタンスを再起動します。
$ dsadm restart instance-path |
Java ES Management Framework プラグインが有効にされていることを確認します。
$ dsconf get-plugin-prop -h host -p port -v "Monitoring Plugin" Enter "cn=Directory Manager" password: Reading property values of the plugin "Monitoring Plugin"... argument : depends-on-named : depends-on-type : database desc : Monitoring plugin enabled : on feature : Monitoring init-func : mf_init lib-path : /opt/SUNWdsee/ds6/lib/mf-plugin.so type : object vendor : Sun Microsystems, Inc. version : 6.0 |
Java ES MF 監視が機能しない場合は、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 Installation Guide』の第 2 章「Installing Directory Server Enterprise Edition 6.2」に説明するとおりに、Common Agent Container が正しくインストールされていることを確認します。
まだ問題が発生する場合は、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』を参照してください。
サーバーの状態、レプリケーションの状態、リソース使用状況、およびそのほかの監視情報を DSCC から入手できます。
または、次のエントリに対して、検索操作を実行して、LDAP クライアントから Directory Server の現在の動作を監視できます。
cn=monitor
cn=monitor, cn=ldbm database, cn=plugins, cn=config
cn=monitor,cn=dbName ,cn=ldbm database,cn=plugins,cn=config
dbName は、監視するサフィックスのデータベース名です。匿名でバインドされているクライアントを含め、デフォルトではすべてのユーザーが各接続に関する情報を除き cn=monitor エントリを読み取れることに注意してください。
次の例は、サーバーの一般的な統計情報を表示する方法を示しています。
$ ldapsearch -h host -p port -D cn=admin,cn=Administrators,cn=config -w - \ -s base -b "cn=monitor" "(objectclass=*)"
これらのエントリで使用可能なすべての監視属性については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 Reference』の「Directory ServerMonitoring Attributes」を参照してください。
監視できるパラメータの多くは、Directory Server のパフォーマンスを反映するので、設定や調整によって影響を受けます。設定可能な各属性の詳細については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 Man Page Reference』の属性のマニュアルページを参照してください。