Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 管理ガイド

第 15 章 Directory Server の監視

様々な方法で Directory Server を監視できます。これらの方法については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 Reference』の第 3 章「Directory Server Monitoring」で説明しています。

この章では、Directory Server で管理上の監視を設定する方法を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

Directory Server の SNMP の設定

この節では、SNMP によって監視するためにサーバーを設定する方法を説明します。

Directory Server の SNMP の実装については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 Reference』「Directory Server and SNMP」を参照してください。

ProcedureSNMP を設定する

この手順の一部として、DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細については、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。手順のその他の部分は、コマンド行を使用した場合にのみ実行できます。

  1. Java ES 管理フレームワークプラグインを有効にします。

    「Java ES MF の監視の有効化」の手順を使用します。この手順では、Java ES MF に含まれる Common Agent Container も有効にします。

  2. MIB によって定義され、エージェントにより公開される SNMP 管理対象オブジェクトにアクセスします。

    この手順に必要な作業は、SNMP 管理システムによってまったく異なります。手順については、SNMP 管理システムのマニュアルを参照してください。

    MIB の公開時に、この MIB に RFC テキスト ファイルを使用する必要がある場合があります。これらのファイルは、http://www.ietf.org/rfc/rfc2605.txt および http://www.ietf.org/rfc/rfc2788.txt から入手できます。

Java ES MF の監視の有効化

監視に Sun Java ES Management Framework (Java ES MF) を使用する場合、Java ES MF プラグインを有効にする必要があります。

Java ES MF の管理の詳細については、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』を参照してください。

ProcedureJava ES MF 監視を有効にする

DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。

  1. Java ES Monitoring Framework を初期化し、登録します。


    $ dsccsetup mfwk-reg

    このコマンドの場所については、「コマンドの場所」を参照してください。

  2. Java ES 管理フレームワークプラグインを有効にします。


    $ dsconf enable-plugin -h host -p port "Monitoring Plugin"
    Enter "cn=Directory Manager" password:
    Directory Server must be restarted for changes to take effect.
  3. Directory Server インスタンスを再起動します。


    $ dsadm restart instance-path
    
  4. Java ES Management Framework プラグインが有効にされていることを確認します。


    $ dsconf get-plugin-prop -h host -p port -v "Monitoring Plugin"
    Enter "cn=Directory Manager" password:
    Reading property values of the plugin "Monitoring Plugin"...
    argument          :
    depends-on-named  :
    depends-on-type   :  database
    desc              :  Monitoring plugin
    enabled           :  on
    feature           :  Monitoring
    init-func         :  mf_init
    lib-path          :  /opt/SUNWdsee/ds6/lib/mf-plugin.so
    type              :  object
    vendor            :  Sun Microsystems, Inc.
    version           :  6.0

Java ES MF 監視のトラブルシューティング

Java ES MF 監視が機能しない場合は、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 Installation Guide』の第 2 章「Installing Directory Server Enterprise Edition 6.2」に説明するとおりに、Common Agent Container が正しくインストールされていることを確認します。

まだ問題が発生する場合は、『Sun Java Enterprise System 5 監視ガイド (UNIX 版)』を参照してください。

cn=monitor を使用したサーバーの監視

サーバーの状態、レプリケーションの状態、リソース使用状況、およびそのほかの監視情報を DSCC から入手できます。

または、次のエントリに対して、検索操作を実行して、LDAP クライアントから Directory Server の現在の動作を監視できます。