Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 管理ガイド

第 17 章 Directory Proxy Server のインスタンス

この章では、Directory Proxy Server のインスタンスを管理する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

Directory Proxy Server インスタンスの作成と削除

Directory Proxy Server のインスタンスを作成すると、インスタンスに必要なファイルとディレクトリが指定するパス内に作成されます。

ProcedureDirectory Proxy Server インスタンスを作成する

DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。

DSCC を使用して新しいサーバーインスタンスを作成する場合は、既存のサーバーからサーバー設定の一部またはすべてをコピーするよう選択できます。

  1. Directory Proxy Server のインスタンスを作成します。


    $ dpadm create -p port instance-path
    

    たとえば、ディレクトリ /local/dps 内に新しいインスタンスを作成するには、次のコマンドを使用します。


    $ dpadm create -p 2389 /local/dps

    インスタンスのほかのパラメータの指定については、dpadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

  2. 必要に応じてパスワードを入力します。

  3. インスタンスの状況を確認して、インスタンスが作成されていることを確認します。


    $ dpadm info instance-path
    
  4. (省略可能) Directory Proxy Server が Sun JavaTM Enterprise System インストーラまたはネイティブパッケージインストールを使用してインストールされていて、OS がサービス管理ソリューションを提供する場合は、次の表に示すサービスとしてサーバーを管理できます。

    オペレーティングシステム 

    コマンド 

    Solaris 10 

    dpadm enable-service --type SMF instance-path

    Solaris 9 

    dpadm autostart instance-path

    Linux、HP-UX 

    dpadm autostart instance-path

    Windows 

    dpadm enable-service --type WIN_SERVICE instance-path

  5. (省略可能) 次のいずれかの方法で、サーバーインスタンスを登録します。

    • https://localhost:6789 という URL で DSCC にアクセスし、ブラウザインタフェースにログインします。

    • dsccreg add-server コマンドを使用します。

      詳細は、dsccreg(1M) のマニュアルページを参照してください。

ProcedureDirectory Proxy Server インスタンスを削除する

DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。

  1. (省略可能) Directory Proxy Server インスタンスを停止します。


    $ dpadm stop instance-path
    

    インスタンスを停止していない場合は、削除コマンドによって自動的に停止します。ただし、サービス管理ソリューションでインスタンスが有効になっている場合は、手動で停止する必要があります。

  2. (省略可能) 以前に DSCC を使用してサーバーを管理していた場合は、コマンド行を使用してサーバーを登録解除します。


    $ dsccreg remove-server /local/dps
    Enter DSCC administrator's password:
    /local/dps is an instance of DPS
    Enter password of "cn=Proxy Manager" for /local/dps:
    Unregistering /local/dps from DSCC on localhost.
    Connecting to /local/dps
    Disabling DSCC access to /local/dps

    詳細については、dsccreg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  3. (省略可能) 以前にサーバー管理ソリューションでサーバーインスタンスを有効にした場合は、サービスとしてのサーバーの管理を無効にします。

    オペレーティングシステム 

    コマンド 

    Solaris 10 

    dpadm disable-service --type SMF instance-path

    Solaris 9 

    dpadm autostart --off instance-path

    Linux、HP-UX 

    dpadm autostart --off instance-path

    Windows 

    dpadm disable-service --type WIN_SERVICE instance-path

  4. インスタンスを削除します。


    $ dpadm delete instance-path
    

Directory Proxy Server インスタンスの状況の確認

この手順では、Directory Proxy Server のインスタンスの状況を確認する方法について説明します。

ProcedureDirectory Proxy Server インスタンスの状況を確認する

DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。

  1. Directory Proxy Server のインスタンスの状況を確認します。


    $ dpadm info instance-path
    

Directory Proxy Server インスタンスの起動、停止、再起動

この節では、コマンド行からの Directory Proxy Server の起動、停止、再起動について説明します。

ProcedureDirectory Proxy Server を起動および停止する

DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。

  1. Directory Proxy Server を起動または停止するには、次のいずれかを実行します。

    • Directory Proxy Server を起動するには、次のように入力します。


      $ dpadm start instance-path
      

      たとえば、インスタンスを /local/dps で起動するには、次のコマンドを入力します。


      $ dpadm start /local/dps
    • Directory Proxy Server を停止するには、次のように入力します。


      $ dpadm stop instance-path
      

      次に例を示します。


      $ dpadm stop /local/dps

ProcedureDirectory Proxy Server インスタンスを再起動する必要があるかどうかを確認する

設定変更は、変更を有効にする前にサーバーの再起動が必要になる場合があります。設定変更後に Directory Proxy Server インスタンスを再起動する必要があるかどうかを確認するには、この手順に従います。

  1. サーバーを再起動する必要があるかどうかを確認します。


    $ dpconf get-server-prop -h host -p port is-restart-required
    • このコマンドが true を返す場合、Directory Proxy Server のインスタンスを再起動する必要があります。

    • このコマンドが false を返す場合、Directory Proxy Server のインスタンスを再起動する必要はありません。

ProcedureDirectory Proxy Server を再起動する

DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。

  1. Directory Proxy Server を再起動します。


    $ dpadm restart instance-path
    

    たとえば、インスタンスを /local/dps で再起動するには、次のコマンドを入力します。


    $ dpadm restart /local/dps