この章では、Directory Proxy Server のインスタンスを管理する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
Directory Proxy Server インスタンスを使用した負荷分散、データ配布、仮想化の実行
Directory Proxy Server のインスタンスを作成すると、インスタンスに必要なファイルとディレクトリが指定するパス内に作成されます。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
DSCC を使用して新しいサーバーインスタンスを作成する場合は、既存のサーバーからサーバー設定の一部またはすべてをコピーするよう選択できます。
Directory Proxy Server のインスタンスを作成します。
$ dpadm create -p port instance-path |
たとえば、ディレクトリ /local/dps 内に新しいインスタンスを作成するには、次のコマンドを使用します。
$ dpadm create -p 2389 /local/dps |
インスタンスのほかのパラメータの指定については、dpadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
必要に応じてパスワードを入力します。
インスタンスの状況を確認して、インスタンスが作成されていることを確認します。
$ dpadm info instance-path |
(省略可能) Directory Proxy Server が Sun JavaTM Enterprise System インストーラまたはネイティブパッケージインストールを使用してインストールされていて、OS がサービス管理ソリューションを提供する場合は、次の表に示すサービスとしてサーバーを管理できます。
オペレーティングシステム |
コマンド |
---|---|
Solaris 10 |
dpadm enable-service --type SMF instance-path |
Solaris 9 |
dpadm autostart instance-path |
Linux、HP-UX |
dpadm autostart instance-path |
Windows |
dpadm enable-service --type WIN_SERVICE instance-path |
(省略可能) 次のいずれかの方法で、サーバーインスタンスを登録します。
https://localhost:6789 という URL で DSCC にアクセスし、ブラウザインタフェースにログインします。
dsccreg add-server コマンドを使用します。
詳細は、dsccreg(1M) のマニュアルページを参照してください。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
(省略可能) Directory Proxy Server インスタンスを停止します。
$ dpadm stop instance-path |
インスタンスを停止していない場合は、削除コマンドによって自動的に停止します。ただし、サービス管理ソリューションでインスタンスが有効になっている場合は、手動で停止する必要があります。
(省略可能) 以前に DSCC を使用してサーバーを管理していた場合は、コマンド行を使用してサーバーを登録解除します。
$ dsccreg remove-server /local/dps Enter DSCC administrator's password: /local/dps is an instance of DPS Enter password of "cn=Proxy Manager" for /local/dps: Unregistering /local/dps from DSCC on localhost. Connecting to /local/dps Disabling DSCC access to /local/dps |
詳細については、dsccreg(1M) のマニュアルページを参照してください。
(省略可能) 以前にサーバー管理ソリューションでサーバーインスタンスを有効にした場合は、サービスとしてのサーバーの管理を無効にします。
オペレーティングシステム |
コマンド |
---|---|
Solaris 10 |
dpadm disable-service --type SMF instance-path |
Solaris 9 |
dpadm autostart --off instance-path |
Linux、HP-UX |
dpadm autostart --off instance-path |
Windows |
dpadm disable-service --type WIN_SERVICE instance-path |
$ dpadm delete instance-path |
この手順では、Directory Proxy Server のインスタンスの状況を確認する方法について説明します。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
この節では、コマンド行からの Directory Proxy Server の起動、停止、再起動について説明します。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
設定変更は、変更を有効にする前にサーバーの再起動が必要になる場合があります。設定変更後に Directory Proxy Server インスタンスを再起動する必要があるかどうかを確認するには、この手順に従います。
サーバーを再起動する必要があるかどうかを確認します。
$ dpconf get-server-prop -h host -p port is-restart-required |
このコマンドが true を返す場合、Directory Proxy Server のインスタンスを再起動する必要があります。
このコマンドが false を返す場合、Directory Proxy Server のインスタンスを再起動する必要はありません。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。