Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 管理ガイド

レプリケーションの設定手順の概要

「レプリケーションの設定手順の概要」では、1 つのサフィックスをレプリケートすることを前提としています。複数のサフィックスをレプリケートする場合は、各サーバーでサフィックスを並行して設定する必要があります。つまり、複数サフィックスのレプリケーションを設定するには、各手順を繰り返す必要があります。

この章の後半で、レプリケーションの設定方法を詳しく説明します。

Procedureレプリケーションの設定手順の概要

DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。

レプリケーショントポロジを設定するには、次の手順で説明するような一般的な手順に従います。

  1. すべてのサーバーで次の操作を実行し、サーバー上に専用のコンシューマレプリカを作成します。

    1. コンシューマのレプリカサフィックス用の空のサフィックスを作成します。

      「コンシューマのレプリカサフィックスを作成する」を参照してください。

    2. コンシューマのレプリカサフィックスを有効にします。

      「コンシューマレプリカを有効にする」を参照してください。

    3. (省略可能) コンシューマの詳細設定を行います。

      「コンシューマの詳細設定を行う」を参照してください。

  2. ハブの設定が必要な場合は、すべてのサーバーで次の手順を実行し、ハブのレプリカサフィックスをサーバー上に作成します。

    1. ハブのレプリカサフィックス用の空のサフィックスを作成します。

      「ハブのレプリカサフィックスを作成する」を参照してください。

    2. ハブのレプリカサフィックスを有効にします。

      「ハブレプリカを有効にする」を参照してください。

    3. (省略可能) ハブの詳細設定を行います。

      「ハブレプリカの更新履歴ログ設定を変更する」を参照してください。

  3. すべてのサーバーで次の手順を実行し、マスターのレプリカサフィックスをサーバー上に作成します。

    1. マスターのレプリカサフィックス用のサフィックスを作成します。

      「マスターレプリカのサフィックスを作成する」を参照してください。

    2. マスターのレプリカサフィックスを有効にします。

      「マスターレプリカを有効にする」を参照してください。

    3. (省略可能) マスターの詳細設定を行います。

      「マスターレプリカの更新履歴ログ設定を変更する」を参照してください。


    注 –

    レプリケーションアグリーメントを作成する前に、すべてのレプリカを有効にし、レプリケーションアグリーメントの作成後すぐにコンシューマレプリカを初期化できるようにします。コンシューマの初期化は、常にレプリケーションの設定の最後の段階で実行します。


  4. レプリケーションマネージャーの設定が完了していることを確認します。

  5. 次のようにして、すべてのマスターレプリカにレプリケーションアグリーメントを作成します。

    1. マルチマスタートポロジのマスター間

    2. マスターと専用コンシューマの間

    3. マスターとハブレプリカの間

    「レプリケーションアグリーメントの作成と変更」を参照してください。

  6. (省略可能) 部分レプリケーションを使用する場合は、ここで設定します。

    「部分レプリケーション」を参照してください。

  7. (省略可能) レプリケーションの優先順位を使用する場合は、ここで設定します。

    「レプリケーションの優先順位」を参照してください。

  8. ハブレプリカとそのコンシューマとの間のレプリケーションアグリーメントを設定します。

    「レプリケーションアグリーメントの作成と変更」を参照してください。

  9. マルチマスターレプリケーションでは、データのオリジナルコピーを含むマスターレプリカから順にすべてのマスターを初期化します。

    「レプリカの初期化」を参照してください。

  10. ハブとコンシューマレプリカを初期化します。

    「レプリカの初期化」を参照してください。