ldapmodify 操作を実行すると、エントリをまとめて追加、変更、削除できます。エントリは、既存のエントリを変更または削除するための更新文を含む LDIF ファイルに指定されています。この操作では、すでに存在しているエントリは消去されません。
変更されたエントリは、Directory Server で管理されるサフィックスの対象となることがあります。エントリを追加するほかの処理と同様に、インポートされた新しいエントリすべてにインデックスが付けられます。
ldapmodify コマンドにより、LDAP によって LDIF ファイルがインポートされ、このファイルに含まれるすべての操作が実行されます。このコマンドを使用すると、すべてのディレクトリサフィックスのデータを同時に変更できます。
レプリケーションアグリーメントに関連するサフィックスを復元する前に、「レプリケートされたサフィックスの復元」を参照してください。
インポートする LDIF ファイルでは、UTF-8 文字セットエンコードが使用されている必要があります。
LDIF をインポートするときは、ディレクトリ内に親エントリが存在するか、ファイルから親エントリを最初にコピーする必要があります。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
LDIF ファイルからまとめて追加、変更、または削除します。
$ ldapmodify -D cn=admin,cn=Administrators,cn=config -w - -B baseDN -f LDIF-file |
次の例では、ldapmodify コマンドを使用してインポートが実行されます。このコマンドを実行するために root 権限は必要ありませんが、cn=Directory Manager や cn=admin,cn=Administrators,cn=config などの root 権限を持つユーザーとして認証される必要があります。最後のパラメータは、インポートする LDIF ファイルの名前を指定するものです。
$ ldapmodify -D cn=admin,cn=Administrators,cn=config -w - \ -B dc=example,dc=com -f /local/ds/ldif/demo.ldif |