レプリケーションに関与するデータベースを「レプリカ」と呼びます。
Directory Server では、3 種類のレプリカを区別しています。
マスターレプリカ (読み書き可能レプリカ): ディレクトリデータのマスターコピーを含む読み書き可能データベース。マスターレプリカは、ディレクトリクライアントからの更新要求を処理できます。複数のマスターを含むトポロジのことを「マルチマスター」トポロジと呼びます。
コンシューマレプリカ: マスターレプリカ内の情報のコピーを保持する読み取り専用データベース。コンシューマレプリカは、ディレクトリクライアントからの検索要求を処理できますが、更新要求はマスターレプリカを照会します。
ハブレプリカ: コンシューマレプリカと同様の読み取り専用データベース。1 つ以上のコンシューマレプリカを「供給」する Directory Server 上に格納されます。
次の図は、レプリケーショントポロジ内でのこれらの各レプリカのロールを示したものです。
この図は例示のみを目的としたものであり、必ずしも推奨されるトポロジではありません。マルチマスタートポロジで、Directory Server 6.x がサポートするマスター数は無制限です。ほとんどの場合、マスターのみのトポロジが推奨されます。