Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 配備計画ガイド

Directory Server と拡張性

Directory Server では、配備の大幅な再設計を必要としない、垂直的な拡張と水平的な拡張の両方がサポートされています。このレベルの拡張性は、配備の規模が上がるにつれてますます重要になります。

Directory Server は、ハードウェア構成にもよりますが、1 台のマシン上での毎秒 20,000 エントリの持続的な検索パフォーマンスと、毎秒数千件の検索を実行できる水平的な拡張性を提供できます。読み取りの拡張容易性を高めるための Directory Server の配備方法については、第 10 章「拡張配備の設計」を参照してください。

情報を絶え間なく格納または更新するという要件は、組織全体でシステムの利用が拡大するにつれて顕著となります。Directory Server では、リレーショナルデータベースの書き込みパフォーマンスに近い更新パフォーマンスを実現しています。書き込みの拡張容易性を高めるための Directory Server の配備方法については、第 10 章「拡張配備の設計」を参照してください。

Directory Server は、「キャッシュからの読み取り」操作に関して、最大 28 CPU までの直線的な CPU 拡張性を提供します。メモリー容量の上限までのアクセスが可能であり、高いパフォーマンスを提供します。これにより、大規模なディレクトリを単一システム上で運用して、ハードウェアから最大限の利益を引き出すことができます。