スキーマ設計では、次のことを行う必要があります。
デフォルトスキーマへのデータのマッピング
既存のデータをデフォルトスキーマにマップするには、各データ要素が記述するオブジェクトの種類を識別してから、類似のオブジェクトクラスをデフォルトスキーマから選択します。group、people、organization などの共通オブジェクトクラスを使用します。データ要素にもっとも一致するオブジェクトクラスから、類似の属性を選択します。
一致しないデータを特定します。
デフォルトスキーマを拡張して、残りの要件を満たす新しい要素を定義します。
デフォルトのディレクトリスキーマで定義されているオブジェクトクラスと属性に一致しないデータ要素がある場合は、スキーマをカスタマイズできます。スキーマを拡張して、既存のスキーマに制約を追加することもできます。詳細は、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 管理ガイド』の「カスタムスキーマについて」を参照してください。
スキーマの保守を計画します。
可能であれば、デフォルトの Directory Server スキーマで定義されている既存のスキーマ要素を使用します。標準のスキーマ要素を使用することにより、ディレクトリ対応アプリケーションとの互換性を保ちやすくなります。このスキーマは LDAP 標準に基づいており、多数のディレクトリユーザーによる検討および合意を経ています。