「ドメインとサブドメインのプロキシ」リストの情報を無視するには、自動プロキシ設定機能を有効にします。
プロキシ自動設定 (PAC) ファイルを使用するときは、次の点に注意してください。
Portal Server、ゲートウェイ、ネットレット、およびプロキシレットは、Rhino ソフトウェアを使用して PAC ファイルを解析します。SUNWrhino パッケージは、Java Enterprise System アクセサリ CD からインストールできます。
このパッケージに含まれている js.jar ファイルは、/usr/share/lib ディレクトリに存在している必要があります。このディレクトリは、ゲートウェイおよび Portal Server マシンの webserver/appserver クラスパスに追加してください。このクラスパスに見つからなかった場合、Portal Server、ゲートウェイ、ネットレット、およびプロキシレットは PAC ファイルを解析できません。
ゲートウェイマシンの $JRE_HOME/lib/ext ディレクトリに js.jar が存在する必要があります。このファイルが存在しない場合、ゲートウェイは PAC ファイルを解析できません。
ゲートウェイは起動時に、ゲートウェイプロファイルの「自動プロキシ設定ファイルの位置」フィールドに指定されている場所から PAC ファイルを取得します。
ゲートウェイは、URLConnection API を使用してこの場所にアクセスします。ゲートウェイにアクセスするようにプロキシを設定しなければならないときは、プロキシを次のように設定します。
コマンド行で、次のファイルを編集します。
/etc/opt/SUNWportal/platform.conf.gateway-profile-name
次のエントリを追加します。
http.proxyHost= web-proxy-hostname
http.proxyPort= web-proxy-port
http.proxySet=true
指定のプロキシを使用するために、ゲートウェイを再起動します。
./psadmin start-sra-instance –u amadmin – f <password file> –N <profile name>– t <gateway>
PAC ファイルの初期化に失敗した場合は、ゲートウェイは「ドメインとサブドメインのプロキシ」リストの情報を使用します。
PAC ファイルから空白文字列または「NULL」が返される場合、ゲートウェイはそのホストがイントラネットに属していないと判断します。これは、「ドメインとサブドメインのプロキシ」に含まれないホストの扱いと似ています。
ゲートウェイにホストへの直接接続を使用させたい場合は、「DIRECT」を返します。「DIRECT または NULL のいずれかが返される例」を参照してください。
複数のプロキシが指定されている場合、ゲートウェイは最初に返されるプロキシだけを使用します。ホストに指定されている複数のプロキシの間で、フェイルオーバーや負荷分散は行われません。
ゲートウェイは SOCKS プロキシを無視して直接接続を試み、ホストがイントラネットの一部であると解釈します。
イントラネットの一部に含まれないホストへのアクセスに使用するプロキシを指定するには、STARPROXY というプロキシタイプを使用します。このプロキシタイプは、PAC 形式のファイル拡張子で、ゲートウェイプロファイルの「ドメインとサブドメインのプロキシ」セクションに指定される * proxyHost:port エントリと似ています。「STARPROXY が返される例」を参照してください。
次の例は、「ドメインとサブドメインのプロキシ」リストに含まれる URL と、それに対応する PAC ファイルを示しています。
次のプロキシをドメインとサブドメインに使用する場合を考えます。
*intranet1.com proxy.intranet.com:8080
intranet2.com proxy.intranet1.com:8080
対応する PAC ファイルは次のようになります。
// Start of the PAC File function FindProxyForURL(url, host) { if (dnsDomainIs(host, ".intranet1.com")) { return "DIRECT"; } if (dnsDomainIs(host, ".intranet2.com")) { return "PROXY proxy.intranet1.com:8080"; } return "NULL"; } //End of the PAC File |
次のプロキシをドメインとサブドメインに使用する場合を考えます。
intranet1.com
intranet2.com.proxy.intranet1.com:8080
internetproxy.intranet1.com:80
対応する PAC ファイルは次のようになります。
// Start of the PAC File function FindProxyForURL(url, host) { if (dnsDomainIs(host, ".intranet1.com")) { return "DIRECT"; } if (dnsDomainIs(host, ".intranet2.com")) { return "PROXY proxy.intranet1.com:8080;" + "PROXY proxy1.intranet1.com:8080"; } return "STARPROXY internetproxy.intranet1.com:80"; } //End of the PAC File |
この場合、要求が .intranet2.com ドメイン内のホストに対するものであれば、ゲートウェイは proxy.intranet1.com:8080 にアクセスします。proxy.intranet1.com:8080 がダウンしている場合、要求は失敗します。ゲートウェイは、フェイルオーバーを行わず、proxy1.intranet1.com:8080 にアクセスします。
PAC ファイルの場所を指定するための形式は、その場所により次のようになります。
PAC ファイルが Web サーバーに常駐している場合、PAC URL は次のようになります。
http://hostname/pacfile_name .pac
PAC ファイルがローカルファイルの場合 (たとえば、c:\pacfile\sample.pac)、Java 1.4.1_x では PAC URL を次のように入力します。
file://c:/pacfile/sample.pac
PAC ファイルがローカルファイルの場合 (たとえば、c:\pacfile\sample.pac)、Java 1.4.2_x では PAC URL を次のように入力します。
file:///c:/pacfile/sample.pac