Sun Java System Portal Server Secure Remote Access 7.2 管理ガイド

第 5 章 ネットファイルの操作

この章では、ネットファイルおよびその操作について説明します。ネットファイルの設定については、第 14 章「ネットファイルの設定」を参照してください。

ネットファイルの概要

ネットファイルは、ユーザーがリモートのファイルシステムとディレクトリにアクセスして操作できるようにするファイルマネージャーアプリケーションです。

Secure Remote Access のネットファイルコンポーネントは、Java2 アプレットとして使用できます。Java2 アプレットのインタフェースは改善され、より使いやすくなっています。

ネットファイルの主な機能は次のとおりです。

サポートされるファイルアクセスプロトコル

ネットファイルでは FTP、NFS、および jCIFS (Microsoft Windows) の各プロトコルを使用してリモートシステムにアクセスできます。ネットファイルには、次のファイルアクセスプロトコル機能が含まれています。


注 –

サーバーが標準以外のポートで稼動していると、接続に失敗します。


表 5–1 ファイルシステムとサポートされるプロトコル

ファイルシステム/プロトコル 

プラットフォーム 

FTP 

Novell Netware の Novell FTP 5.1 サーバー 

Windows NT 4.0 の MS FTP サーバー 4.0 

Windows 2000 の MS FTP サーバー 5.0 

Solaris FTP サーバー 

WU_FTP 2.6.1 

ProFTPD 1.2.8 

vsFTPd 1.2.0 

NFS 

Solaris 2.6 以降 

jCIFS 

Windows 95/98/NT/2000/ME/XP 


注 –

ネットファイルを使用して ProFTPD サーバーにファイルをアップロードするには、ProFTPD サーバーが稼動するホストの proftpd.conf ファイルで「AllowStoreRestart」を「on」に設定する必要があります。

Novell Netware は FTP サーバーを通じてのみサポートされ、ネイティブアクセスを通じてはサポートされません。

Microsoft Windows (SMB/CIFS) ファイルシステムにアクセスするには、Portal Server 上に jCIFS がインストールされている必要があります。jCIFS は、CIFS/SMB ネットワーキングプロトコルを実装するオープンソースのクライアントライブラリです。


Procedureネットファイルポリシーを作成する

  1. Portal Server 管理コンソールに管理者としてログインします。

  2. 「Secure Remote Access」タブを選択し、「ネットファイル」タブを選択します。

  3. 「DN を選択」ドロップダウンボックスで、「組織」、「ロール」、または「ユーザー」を選択します。

  4. ホストおよびサービスへのアクセスや拒否に関する権限を設定します。

  5. 「保存」をクリックします。

  6. ゲートウェイを再起動します。