この章では、ネットファイルおよびその操作について説明します。ネットファイルの設定については、第 14 章「ネットファイルの設定」を参照してください。
ネットファイルは、ユーザーがリモートのファイルシステムとディレクトリにアクセスして操作できるようにするファイルマネージャーアプリケーションです。
Secure Remote Access のネットファイルコンポーネントは、Java2 アプレットとして使用できます。Java2 アプレットのインタフェースは改善され、より使いやすくなっています。
ネットファイルの主な機能は次のとおりです。
共有ファイルやフォルダの追加または削除
ファイルのアップロードとダウンロード
ファイルとフォルダの検索
GZIP と ZIP によるファイル圧縮
ネットファイル環境内でのメール機能
現在のネットファイルセッション情報の保存
ファイルのドラッグ&ドロップ
ネットファイルでは FTP、NFS、および jCIFS (Microsoft Windows) の各プロトコルを使用してリモートシステムにアクセスできます。ネットファイルには、次のファイルアクセスプロトコル機能が含まれています。
サーバーが標準以外のポートで稼動していると、接続に失敗します。
ネットファイルでは、使用するファイルサーバーおよびプロトコルをユーザーが選択できます。
次に、それぞれのプロトコルについて、サポートされるプラットフォームを示します。
ファイルシステム/プロトコル |
プラットフォーム |
---|---|
FTP |
Novell Netware の Novell FTP 5.1 サーバー Windows NT 4.0 の MS FTP サーバー 4.0 Windows 2000 の MS FTP サーバー 5.0 Solaris FTP サーバー WU_FTP 2.6.1 ProFTPD 1.2.8 vsFTPd 1.2.0 |
NFS |
Solaris 2.6 以降 |
jCIFS |
Windows 95/98/NT/2000/ME/XP |
ネットファイルを使用して ProFTPD サーバーにファイルをアップロードするには、ProFTPD サーバーが稼動するホストの proftpd.conf ファイルで「AllowStoreRestart」を「on」に設定する必要があります。
Novell Netware は FTP サーバーを通じてのみサポートされ、ネイティブアクセスを通じてはサポートされません。
Microsoft Windows (SMB/CIFS) ファイルシステムにアクセスするには、Portal Server 上に jCIFS がインストールされている必要があります。jCIFS は、CIFS/SMB ネットワーキングプロトコルを実装するオープンソースのクライアントライブラリです。