Sun Java System Portal Server Secure Remote Access 7.2 管理ガイド

certadmin スクリプト

certadmin スクリプトを使用して、次のような証明書管理タスクを実行できます。

自己署名証明書の生成

各サーバーとゲートウェイの間で SSL 通信を行うには、証明書を生成する必要があります。

Procedureインストール後に自己署名証明書を生成する

  1. 証明書を生成するゲートウェイマシンで、root として certadmin スクリプトを実行します。


    portal-server-install-root/SUNWportal/bin/certadmin -n gateway-profile-name
    

    証明書管理メニューが表示されます。


    1) 自己署名証明書の生成
    2) 証明書署名要求 (CSR) の生成
    3) ルート CA 証明書の追加
    4) 証明書認証局 (CA) から証明書をインストール
    5) 証明書の削除
    6) 証明書の信頼属性の変更 (PDC 向けなど)
    7) ルート CA 証明書のリスト
    8) すべての証明書のリスト
    9) 証明書の内容の出力
    10) 終了
    選択: [10]
    1
    
  2. 証明書管理メニューのオプション 1 を選択します。

    既存のデータベースファイルを維持するかどうかを確認するメッセージが表示されます。

  3. 組織に固有の情報、トークン名、証明書名を入力します。


    注 –

    ワイルドカード証明の場合は、ホストの完全修飾 DNS 名にアスタリスク (*) を含めます。たとえば、完全修飾ホスト名が abc.sesta.com の場合、*.sesta.com のように指定します。生成される証明書は、sesta.com ドメインのすべてのホストで有効になります。



    このホストの完全修飾 DNS 名を指定してください [host_name.domain_name]
    組織 (企業など) の名前を指定してください []
    組織単位 (部門など) の名前を指定してください []
    所在地の都市名を指定してください []
    所在地の都道府県を指定してください []
    2 桁の国コードを指定してください []
    トークン名は、デフォルトの内部 (ソフトウェア) 暗号化モジュールを 
    使用する場合 (暗号化カードを使用する場合など) にだけ必要です。
    トークン名は、modutil -dbdir /etc/opt/SUNWportal/cert/gateway-profile-name -list
    を実行してリスト表示できます。
    必要がない場合は、次でリターンキーを押します。
    トークン名を入力してください []
    この証明書の名前を自由に入力してください
    証明書の有効期間を入力してください (月単位) [6]
    自己署名証明書が生成され、プロンプトに戻ります。

    トークン名 (デフォルトトークンの場合は指定されない) と証明書名は、/etc/opt/SUNWportal/cert/gateway-profile-name.nickname ファイルに格納されます。

  4. ゲートウェイを再起動して証明書を適用します。


    ./psadmin start-sra-instance -u amadmin -f passwordfile -N profilename -t gateway

証明書署名要求 (CSR) の生成

CA に証明書を要求する前に、その CA が要求する情報を含む証明書署名要求 (CSR) を生成する必要があります。

ProcedureCSR を生成する

  1. root として certadmin スクリプトを実行します。


    portal-server-install-root/SUNWportal/bin/certadmin -n gateway-profile-name
    

    証明書管理メニューが表示されます。


    1) 自己署名証明書の生成
    2) 証明書署名要求 (CSR) の生成
    3) ルート CA 証明書の追加
    4) 証明書認証局 (CA) から証明書をインストール
    5) 証明書の削除
    6) 証明書の信頼属性の変更 (PDC 向けなど)
    7) ルート CA 証明書のリスト
    8) すべての証明書のリスト
    9) 証明書の内容の出力
    10) 終了
    選択: [10]
    2
    
  2. 証明書管理メニューのオプション 2 を選択します。

    組織に固有の情報、トークン名、Web マスターの電子メールアドレスと電話番号を要求するプロンプトが表示されます。

    ホスト名は、完全修飾 DNS 名で指定する必要があります。


    このホストの完全修飾 DNS 名を指定してください [snape.sesta.com]
    組織 (企業など) の名前を指定してください []
    組織単位 (部門など) の名前を指定してください []
    所在地の都市名を指定してください []
    所在地の都道府県を指定してください []
    2 桁の国コードを指定してください []
    トークン名は、デフォルトの内部 (ソフトウェア)  
    暗号化モジュールを使用する場合  
    (暗号化カードを使用する場合など) にだけ必要です。
    トークン名は、modutil -dbdir /etc/opt/SUNWportal/cert -list 
    を実行してリストを表示できます。
    必要がない場合は、次でリターンキーを押します。
    トークン名を入力してください []
    次に、証明書の生成の対象であるコンピュータの 
    Web マスターへの連絡先情報を 
    入力します。
    このサーバーの管理者または Web マスターの電子メールアドレスを指定してください []
    このサーバーの管理者または Web マスターの電話番号を指定してください []
  3. 要求されるすべての情報を入力します。


    注 –

    Web マスターの電子メールアドレスと電話番号を省略することはできません。有効な CSR を取得するには、この情報が必要です。


    CSR が生成され、portal-server-install-root/SUNWportal/bin/csr.hostname.datetimestamp ファイルに格納されます。CSR は画面にも出力されます。CA に証明書を要求するときは、CSR をコピーして直接貼り付けることができます。

ルート CA 証明書の追加

ゲートウェイの証明書データベースに登録されていない CA が署名した証明書をクライアントサイトが提示した場合、SSL ハンドシェークは失敗します。

これを防ぐには、証明書データベースにルート CA 証明書を追加する必要があります。これにより、ゲートウェイはその CA を認識できるようになります。

ブラウザで CA の Web サイトにアクセスし、その CA のルート証明書を取得します。certadmin スクリプトを使用するときは、ルート CA 証明書のファイル名とパスを指定します。

Procedureルート CA 証明書を追加する

  1. root として certadmin スクリプトを実行します。


    portal-server-install-root/SUNWportal/bin/certadmin -n gateway-profile-name
    

    証明書管理メニューが表示されます。


    1) 自己署名証明書の生成
    2) 証明書署名要求 (CSR) の生成
    3) ルート CA 証明書の追加
    4) 証明書認証局 (CA) から証明書をインストール
    5) 証明書の削除
    6) 証明書の信頼属性の変更 (PDC 向けなど)
    7) ルート CA 証明書のリスト
    8) すべての証明書のリスト
    9) 証明書の内容の出力
    10) 終了
    選択: [10]
    3
    
  2. 証明書管理メニューのオプション 3 を選択します。

  3. ルート証明書を格納したファイルの名前と証明書名を入力します。

    証明書データベースにルート CA 証明書を追加します。

証明書認証局から届いた SSL 証明書のインストール

ゲートウェイのインストール時に、自己署名証明書がデフォルトで作成およびインストールされます。インストール後はいつでも、正式な認証局 (CA) サービスを提供するベンダーまたは自社の CA が署名した SSL 証明書をインストールすることができます。

この作業は、次の 3 段階で実行されます。

CA への証明書の要求

証明書署名要求 (CSR) を生成したら、その CSR を使用して CA に証明書を要求します。

ProcedureCA に証明書を要求する

  1. 認証局の Web サイトにアクセスし、証明書を要求します。

  2. CA が必要とする場合は、CSR を提示します。CA によっては、その他の情報の提供も必要です。

    CA から証明書が届きます。これをファイルに保存します。ファイルには、証明書の内容だけでなく、「BEGIN CERTIFICATE」および「END CERTIFICATE」という行も含めます。

    次の例には、実際の証明書データは含まれていません。


    -----BEGIN CERTIFICATE-----
    証明書の内容
    ----END CERTIFICATE-----

CA から届いた証明書のインストール

certadmin スクリプトを使用して、CA から届いた証明書を /etc/opt/SUNWportal/cert/gateway-profile-name 内のローカルデータベースファイルにインストールできます。

ProcedureCA から届いた証明書をインストールする

  1. root として certadmin スクリプトを実行します。


    portal-server-install-root/SUNWportal/bin/certadmin -n gateway-profile-name
    

    証明書管理メニューが表示されます。


    1) 自己署名証明書の生成
    2) 証明書署名要求 (CSR) の生成
    3) ルート CA 証明書の追加
    4) 証明書認証局 (CA) から証明書をインストール
    5) 証明書の削除
    6) 証明書の信頼属性の変更 (PDC 向けなど)
    7) ルート CA 証明書のリスト
    8) すべての証明書のリスト
    9) 証明書の内容の出力
    10) 終了
    選択: [10]
    4
    
  2. 証明書管理メニューのオプション 4 を選択します。

    証明書ファイル名、証明書名、トークン名の入力を求められます。


    証明書が含まれているファイルの名前 (パスを含む) を指定してください
    この証明書の証明書署名要求 (CSR) の作成時に使用したトークン名を入力してください []
  3. 要求されるすべての情報を入力します。

    証明書が /etc/opt/SUNWportal/cert/gateway-profile-name にインストールされ、画面はプロンプトに戻ります。

  4. ゲートウェイを再起動して証明書を適用します。


    ./psadmin start-sra-instance -u amadmin -f passwordfile -N profilename -t gateway

証明書の削除

証明書管理スクリプトを使用して、証明書を削除することができます。

Procedure証明書を削除する

  1. root として certadmin スクリプトを実行します。


    portal-server-install-root/SUNWportal/bin/certadmin -n

    gateway-profile-name は、ゲートウェイのインスタンス名です。

    証明書管理メニューが表示されます。


    1) 自己署名証明書の生成
    2) 証明書署名要求 (CSR) の生成
    3) ルート CA 証明書の追加
    4) 証明書認証局 (CA) から証明書をインストール
    5) 証明書の削除
    6) 証明書の信頼属性の変更 (PDC 向けなど)
    7) ルート CA 証明書のリスト
    8) すべての証明書のリスト
    9) 証明書の内容の出力
    10) 終了
    選択: [10]
    5
    
  2. 証明書管理メニューのオプション 5 を選択します。

  3. 削除する証明書の名前を入力します。

証明書の信頼属性の変更

証明書の信頼属性の変更が必要となる理由の 1 つに、ゲートウェイでのクライアント認証の使用が挙げられます。クライアント認証には、PDC (Personal Digital Certificate) などがあります。ゲートウェイは、PDC を発行する CA を信頼する必要があり、証明書の信頼属性は、SSL 用に「T」に設定する必要があります。

ゲートウェイが HTTPS サイトとの通信を設定されている場合、ゲートウェイは、HTTPS サイトのサーバー証明書を発行する CA を信頼する必要があり、証明書の信頼属性は SSL 用に「C」に設定する必要があります。

Procedure証明書の信頼属性を変更する

  1. root として certadmin スクリプトを実行します。


    gateway-install-root/SUNWportal/bin/certadmin -n
    gateway-profile-name
    

    gateway-profile-name は、ゲートウェイのインスタンス名です。

    証明書管理メニューが表示されます。


    1) 自己署名証明書の生成
    2) 証明書署名要求 (CSR) の生成
    3) ルート CA 証明書の追加
    4) 証明書認証局 (CA) から証明書をインストール
    5) 証明書の削除
    6) 証明書の信頼属性の変更 (PDC 向けなど)
    7) ルート CA 証明書のリスト
    8) すべての証明書のリスト
    9) 証明書の内容の出力
    10) 終了
    選択: [10]
    6
    
  2. 証明書管理メニューのオプション 6 を選択します。

  3. 出力する証明書の名前を入力します。たとえば、Thawte Personal Freemail CA などです。


    証明書の名前を入力してください
    Thawte Personal Freemail CA
  4. 証明書の信頼属性を入力します。


    証明書に持たせる信頼属性を入力してください [CT,CR,CT]

    証明書の信頼属性が変更されます。

ルート CA 証明書のリスト表示

証明書管理スクリプトを使用して、すべての CA 証明書をリスト表示することができます。

Procedureルート CA 証明書をリスト表示する

  1. root として certadmin スクリプトを実行します。


    portal-server-install-root/SUNWportal/bin/certadmin -n
    gateway-profile-name
    

    gateway-profile-name は、ゲートウェイのインスタンス名です。

    証明書管理メニューが表示されます。


    1) 自己署名証明書の生成
    2) 証明書署名要求 (CSR) の生成
    3) ルート CA 証明書の追加
    4) 証明書認証局 (CA) から証明書をインストール
    5) 証明書の削除
    6) 証明書の信頼属性の変更 (PDC 向けなど)
    7) ルート CA 証明書のリスト
    8) すべての証明書のリスト
    9) 証明書の内容の出力
    10) 終了
    選択: [10]
    7
    
  2. 証明書管理メニューのオプション 7 を選択します。

    すべてのルート CA 証明書が表示されます。

すべての証明書のリスト表示

証明書管理スクリプトを使用して、すべての証明書とその信頼属性を表示することができます。

Procedureすべての証明書をリスト表示する

  1. root として certadmin スクリプトを実行します。


    portal-server-install-root
    /SUNWportal/bin/certadmin -n
    gateway-profile-name
    

    gateway-profile-name は、ゲートウェイのインスタンス名です。

    証明書管理メニューが表示されます。


    1) 自己署名証明書の生成
    2) 証明書署名要求 (CSR) の生成
    3) ルート CA 証明書の追加
    4) 証明書認証局 (CA) から証明書をインストール
    5) 証明書の削除
    6) 証明書の信頼属性の変更 (PDC 向けなど)
    7) ルート CA 証明書のリスト
    8) すべての証明書のリスト
    9) 証明書の内容の出力
    10) 終了
    選択: [10]
    8
    
  2. 証明書管理メニューのオプション 8 を選択します。

    すべての CA 証明書が表示されます。

証明書の出力

証明書管理スクリプトを使用して、証明書を出力することができます。

Procedure証明書を出力する

  1. root として certadmin スクリプトを実行します。


    portal-server-install-root/SUNWportal/bin/certadmin -n
     gateway-profile-name
    

    gateway-profile-name は、ゲートウェイのインスタンス名です。

    証明書管理メニューが表示されます。


    1) 自己署名証明書の生成
    2) 証明書署名要求 (CSR) の生成
    3) ルート CA 証明書の追加
    4) 証明書認証局 (CA) から証明書をインストール
    5) 証明書の削除
    6) 証明書の信頼属性の変更 (PDC 向けなど)
    7) ルート CA 証明書のリスト
    8) すべての証明書のリスト
    9) 証明書の内容の出力
    10) 終了
    選択: [10]
    9
    
  2. 証明書管理メニューのオプション 9 を選択します。

  3. 出力する証明書の名前を入力します。