Sun Java System Portal Server 7.2 管理ガイド

Mobile Access ソフトウェア

この節では、Mobile Access ソフトウェアの次の機能を理解し、これらの機能により Portal Server ソフトウェアの機能を拡張する方法について説明します。

ポータルデスクトップ

ポータルサイトでは、標準のポータルデスクトップに加えてモバイルポータルデスクトップが提供されます。それらのデスクトップは、Mobile Access ソフトウェアのコンポーネントであるワイヤレスデスクトップディスパッチャーによって制御されます。Portal Server デスクトップサーブレットによって、ワイヤレスデスクトップディスパッチャーに要求が転送されます。ワイヤレスデスクトップディスパッチャーでは、ディスプレイプロファイル設定データを使用して、ユーザー要求の配信先として適切なポータルデスクトップ (標準またはモバイル) が決定されます。ユーザーのポータルサイトへのアクセス方法にかかわらず、ポータルデスクトップはユーザーのポータルサイトのインタフェースになります。

デフォルトでは、次のチャネルをモバイルポータルデスクトップ上でデフォルトで利用および表示できます。

モバイルポータルデスクトップの詳細については、「モバイルポータルデスクトップの管理」を参照してください。

クライアントタイプ

Mobile Access ソフトウェアは、市販されているほとんどすべてのモバイル機器をサポートしています。各モバイル機器 (クライアント) は、クライアントプロファイルを使用して識別されます。機器のブラウザで使用される機器マークアップ言語に基づいて、クライアントタイプと呼ばれる一意な識別子が各クライアントに割り当てられます。

モバイル機器で使用されるマークアップ言語には、次のようなものがあります。

ユーザーはこれらのマークアップ言語のいずれかを使用する任意のモバイル機器でポータルコンテンツにアクセスできますが、Mobile Access ソフトウェアでは、Nokia 6310i クライアント用の WML サポートおよび Handspring Treo 180 クライアント用の cHTML サポートが検証されています。

クライアントプロファイルの管理には、Access Manager の管理コンソールの一部である「クライアントマネージャー」が使用されます。モバイルクライアントタイプおよび機器の検出の詳細については、第 2 章を参照してください。

Mobile Access 認証モジュール

Mobile Access ソフトウェアでは、Portal Server ソフトウェアによって提供される認証モジュールのサポートに加え、ユーザーに次のことを許可することも可能です。

これらの認証モジュールの使用については、「モバイル認証の設定」を参照してください。

チャネル、コンテナ、プロバイダ

Mobile Access ソフトウェアでは、プロバイダ、チャネル、およびコンテナを使用して、コンテンツをモバイルポータルデスクトップに表示します。

この節では、次の事項に関する情報を示します。

チャネル

チャネルによって、コンテンツがモバイルポータルデスクトップに表示されます。チャネルは、プロバイダオブジェクト、設定、およびチャネルをサポートするために必要なデータファイル (テンプレートなど) から構成されています。

コンテナチャネル

コンテナ (コンテナチャネル) は、ほかのチャネルのコンテンツを集めることにより、コンテンツをモバイルポータルデスクトップに表示するチャネルです。Mobile Access ソフトウェアを使用すると、Portal Server ソフトウェアに含まれているコンテナチャネルに次のデフォルトコンテナチャネルが追加されます。

プロバイダ

プロバイダは、モバイルポータルデスクトップ上でユーザーにチャネルコンテンツを提供するための基盤の実装です。プロバイダは、汎用リソースのインタフェースを適合させます。

プロバイダのコンテンツソースには、次のものが含まれます。

プロバイダは、モバイル機器のタイプごとに適切な形式でコンテンツを配信する Java クラスファイルです。モバイルポータルデスクトップが作成されると、関連するチャネルのコンテンツについて各プロバイダにクエリーが実行されます。

次の新しいプロバイダがデフォルトコンテナに追加されます。

モバイルポータルデスクトップを設定するためのチャネル、コンテナ、およびプロバイダの使用については、「モバイルポータルデスクトップの管理」を参照してください。