Sun Java System Portal Server 7.2 管理ガイド

モバイルポータルデスクトップの管理

Portal Server Mobile Access ソフトウェアでは、Portal Server 管理コンソールを使用してモバイルポータルデスクトップを管理します。


注 –

この章で提供される情報を理解し、モバイルポータルデスクトップを管理するためには、Portal Server 管理コンソールについての知識が必要です。


この節では、次の項目について説明します。

ワイヤレスデスクトップディスパッチャーの理解

Mobile Access ソフトウェアをインストールすると、Portal Server サイトでモバイルポータルデスクトップおよび標準ポータルデスクトップが提供されます。ユーザーが Portal Server にログインするときに、ワイヤレスデスクトップディスパッチャー (Mobile Access ソフトウェアのコンポーネント) では、ユーザー要求の配信先として適切なポータルデスクトップが決定されます。ワイヤレスデスクトップディスパッチャーでは、XML 形式のディスプレイプロファイル設定を使用して、ユーザー要求の配信先として適切なポータルデスクトップ (標準またはモバイル) が決定されます。

ワイヤレスデスクトップディスパッチャーは、次の処理を行います。

モバイルポータルデスクトップのデフォルトチャネルは、WirelessDesktopDispatcher です。特定のデバイスのほかのコンテナをサポートするには、Portal Server 7.2 管理コンソールから WirelessDesktopDispatcher コンテナを編集するための手順に従います。

ProcedurePortal Server 7.2 管理コンソールで親コンテナを編集する

  1. Portal Server 7.2 管理コンソールに管理者としてログインします。

  2. 「ポータル」タブをクリックします。利用可能なポータルが表示されます。

  3. 管理するポータルの名前をクリックします。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンリストから「組織」オプションを選択します。「デスクトップのタスクと属性」ページが表示されます。「デスクトップ属性」では「親コンテナ」属性が利用可能です。選択した DN のディスプレイプロファイルの最上位コンテナの値が「親コンテナ」テキストボックスに表示されます。

  5. 特定のデバイスのほかのコンテナをサポートするように、「親コンテナ」テキストボックスの値を編集します。

  6. 「保存」をクリックします。

ワイヤレスデスクトップディスパッチャーのプロパティー

この節では、WirelessDesktopDispatcher コンテナに対して一覧表示されるプロパティーについて説明します。

ワイヤレスデスクトップディスパッチャーのプロパティーには、次のものがあります。

このプロパティーは、標準ポータルデスクトップの「モバイルデバイス」編集ページにデバイスのリストを表示するためにも使用されます。各ユーザーは、他のデバイスでモバイルポータルデスクトップにログインすることにより、使用しているデバイスを表示し、リストに簡単に追加することができます。

ProcedureWirelesDesktopDispatcher コンテナのプロパティーページに移動する

  1. Portal Server 7.1 管理コンソールに管理者としてログインします。「共通管理タスク」ページが表示されます。

  2. 「設定」で、「チャネルおよびコンテナを管理」ボタンをクリックします。「データコレクション」ポップアップウィンドウが表示されます。

  3. 「ポータルを選択」ドロップダウンリストから、管理するポータルを選択します。

  4. 「DN を選択」ドロップダウンリストから DN を選択します。

  5. 「了解」をクリックします。WirelessDesktopDispatcher コンテナのタスクとプロパティーが右フレームに一覧表示されます。このページで、これらのプロパティーの値を変更できます。

  6. 「editContainerName」テキストボックスで、適切なデバイスに合わせて値を編集します。

条件プロパティー

管理者は、クライアントタイプの条件プロパティーを使用して、クライアントタイプに固有のチャネルまたはコンテナチャネルのプロパティーを指定することができます。クライアントデータと同様に、クライアントタイプの条件プロパティーも階層型にすることができます。

条件プロパティーの構文は、client=clientType です。たとえば、client=WML は、WML クライアントタイプの条件プロパティーの名前です。

たとえば、クライアントタイプ client=WML の条件プロパティーには、WirelessDesktopDispatcher の desktopContainer プロパティーがあります。

Nokia デバイスのデフォルト desktopContainer プロパティーの階層表現は、次のようになります。

client=Nokia —> desktopContainer=JSPNativeContainer

ただし、Nokia クライアントスタイルによって定義された WML クライアントのサブセットでは、別の desktopContainer 定義が使用されます。これらのクライアントでは、JSPNativeContainer が使用されます。

チャネルの状態プロパティー

これらのプロパティーは、ともに JSPNativeContainer へのチャネルの状態を示します。これにより、エンドユーザーはチャネルのコンテンツをインラインで読み込まずに、チャネルのタイトルバーのみをモバイルポータルデスクトップに表示することができます。


注 –

標準ポータルデスクトップでは、チャネルにボタンを提供してユーザーがチャネルのコンテンツを最小化または最大化できるようにすることができます。ただしこれは、モバイルポータルデスクトップでは現在サポートされていません。


これらのプロパティーには次のものが含まれます。