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データベース分類カテゴリ

ユーザーが検索システムと対話する場合、2 つの方法があります。クエリーを直接入力してデータベースを検索する方法と、カスタムなカテゴリセットを使用してデータベースコンテンツ経由で参照する方法です。カテゴリの階層構造は「分類」と呼ばれることがあります。リソースの分類は、データベースに目次を作成することにたとえることができます。

ブラウズは、検索システムではオプションの機能です。つまり、カテゴリによるブラウズの機能がなくても、検索システムは十分有用なものになります。ユーザーで表示できるカテゴリを追加することがインデックスのユーザーに役立つかどうかを検討する必要があります。また、役立つ場合、作成するカテゴリの種類も検討する必要があります。

検索データベースのリソースは、検索手順を単純にするためにカテゴリに割り当てられます。データベースに多数の項目がある場合には、関連する項目をグループ化すると便利です。そのようにすると、ユーザーは特定の種類の項目をすばやく検索したり、類似する項目と比較したり、目的の項目を選択したりすることができます。

このような分類は製品およびサービスのインデックスに共通です。衣料品のカタログでは、衣類を男性用、女性用、および子供用に分類して、さらに、これらのカテゴリをコート、シャツ、靴などに分類します。オフィス製品カタログの場合、家具は文具、コンピュータ、およびソフトウェアと区別されます。広告ディレクトリは、製品とサービスのカテゴリによって編成されます。

印刷物の索引で項目をカテゴリ別に分類するときの原則は、オンラインインデックスにも当てはまります。この発想では、種類別に検索することが容易になるので、ユーザーは目的のリソースを選択できます。設計するインデックスの適用範囲を問わず、カテゴリを設定する際にもっとも重要なのは使いやすさです。ユーザーがどのようにカテゴリを使用するかを知る必要があります。たとえば、異なる場所に 3 つの支社を持つ企業のためにインデックスを設計する場合、トップレベルのカテゴリを支社ごとに作成しようとするかもしれません。ユーザーにとって、支社の所在地よりも各部門の機能の方が重要であれば、リソースを部門別に分類することが適切です。

カテゴリを定義すると、カテゴリにリソースを割り当てるためのルールを設定する必要があります。これらのルールを、「分類ルール」と呼びます。分類ルールを適切に定義しないと、ユーザーがカテゴリでブラウズしようとしても、リソースを検索できません。リソースは正しく分類する必要がありますが、同時にドキュメントの分類も適切でなければなりません。