Sun Java System Portal Server 7.2 管理ガイド

WSRP 標準の概要

WSRP 1.0 は OASIS 標準の 1 つで、これによって、リモートアプリケーションおよびコンテンツのポータルへの統合が簡単にできます。WSRP 標準は、プレゼンテーション指向の対話式 Web サービスを、一般的な定義済みのインタフェースおよびプロトコルとともに定義して、ユーザー対話を処理し、プレゼンテーションを、ポータルによる仲介と集約、およびそれらのサービスを発行、検索、バインドするための規約に適した形にフラグメント化します。

WSRP インタフェースは一般的で定義済みであるため、WSRP 標準を実装するすべての Web サービスは WSRP 準拠のすべてのポータルに接続できます。すなわち、あらゆる WSRP サービスを統合するには、サービスに依存しない単一のアダプタがポータル側にあれば十分です。したがって、WSRP は、コンテンツおよびアプリケーションプロバイダが、ポータルを実行している組織に対して複雑なプログラミング作業なく各自のサービスを提供するための手段です。

詳細については、WSRP 1.0 標準を参照してください。

http://www.oasis-open.org/committees/tc_home.php?wg_abbrev=wsrp

Portal Server における WSRP 1.0 標準の実装には、WSRP のコンシューマとプロデューサの両方が含まれます。WSRP プロデューサの実装は、リモートの WSRP コンシューマによって使用される JSR 168 ポートレットの発行をサポートします。JSR 168 ポートレットは、ポータルサーバー上にローカルに配備されています。これらのポートレットは、WSRP プロデューサのインスタンスによって発行できます。

もう 1 つのポータルサーバーは、WSRP コンシューマを介してこれらのリモートポートレットに登録できます。ローカルポートレットがポータルの基本機能の大部分を提供すると予想される一方で、リモートポートレットは、インストール作業、あるいはコンシューマ側のポータルサーバーでコードをローカルに実行する必要もなく、各種のリモートポートレットをバインドする可能性を提供します。