スナップショットを開くと、Identity Manager IDE の右上にある「スナップショットビュー」ウィンドウに結果が表示されます。
スナップショットにはいくつかのデータビューがあり、これらについて次の節で説明します。
「Call Tree」ビューは、システム全体での呼び出し時間と呼び出し回数を表示するツリーテーブルで構成されています。
このツリーテーブルには、次の 3 つの列があります。
「Call Tree」列: すべてのノードを一覧表示します。
トップレベルのノードは次のいずれかです。
システムの各種バックグラウンドスレッドに対応する Thread.run() メソッド。
たとえば、Java プロファイリングを有効にした場合は、ReconTask.WorkerThread.run() メソッドが表示されます。
要求時間
たとえば、idm/login.jsp という URL を表示した場合は、idm/login.jsp に対応するトップレベルエントリが表示されます。このエントリに関して、「Time」列に表示されるデータはその要求の合計時間を表します。「Invocations」列に表示されるデータは、そのページに対する呼び出しの合計回数を表します。次に、そのデータをさらに詳細に調べて、どの呼び出しに時間がかかったかを確認できます。
「Call Tree」には「Self Time」ノードもあります。「Self Time」の値は、そのノード自体で消費された時間を表します。詳細は、「統計の警告」を参照してください。
「Time」列: 各ノードが親から呼び出されたときにそのノードで消費された時間を表示します。パーセント値は、親の時間に対する相対値です。
「Invocations」列: 各ノードが親から呼び出された回数を表示します。
「Hotspots」ビューでは、親にかかわらず集計された呼び出し時間が、フラット化されたノードリストに表示されます。
このビューには、次の列があります。
Self Time: 各ノードで消費された合計時間を表示します。
Invocations: 各ノードが親から呼び出された合計回数を表示します。
Time: 各ノードおよびそのすべての子で消費された合計時間を表示します。
「Back Traces」ビューでは、各ノードが呼び出されたすべての呼び出しチェーンが、逆転した呼び出しスタックに表示されます。
これらの統計を使用すると、そのノードから特定の呼び出しチェーンを削除した場合に、どれだけの時間が節約されるかがわかります。
「Back Traces」ビューにアクセスするには、ほかのスナップショットビューのいずれかでノード (「ルートノード」と呼ばれる) を右クリックし、ポップアップメニューから「Show Back Traces」を選択します。
「Back Traces」ビューの「Time」および「Invocations」のデータ値は少し意味が異なります。
Time: この列の値は、ルートノードが特定の呼び出しチェーンから呼び出されたときにそのノードで消費された時間を表します。
Invocations: この列の値は、ルートノードが特定の呼び出しチェーンから呼び出された回数を表します。
「Callees」ビューでは、親チェーンにかかわらず集められた、ノード (「ルートノード」と呼ばれる) の呼び出しツリーが表示されます。
これらの統計は、問題のある領域がマスター呼び出しツリー全体のさまざまな部分から呼び出されている場合に、そのノードの全体的なプロファイルを確認するのに役立ちます。
「Callees」ビューにアクセスするには、ほかのスナップショットビューのいずれかでノード (「ルートノード」と呼ばれる) を右クリックし、ポップアップメニューから「Show Callees」を選択します。
「Callees」ビューで使用される「Time」および「Invocations」のデータ値の意味は、「Call Tree」ビューで使用されるものと同じです。